魚体中骨抜き器販売中

2025年03月24日

魚市場にブリが帰ってきた

小田原魚市場水揚げ概況

「米神」定置:ブリ 2.1トン、アジ 940キロ、チダイ 360キロ、サバ 190キロ、タチウオ 150キロ、サワラ 150キロ、小サバ 110キロ、カイワリ 90キロ
「石橋」定置:休漁
「 岩 」定置:ブリ 3.9トン、アジ 530キロ
「原辰」定置:タチウオ、イシダイ ほか
「江の安」定:タチウオ、ウマヅラハギ ほか
「二宮」定置:ブリ 1.8トン、イシダイ 630キロ、アジ 580キロ、チダイ 120キロ、ウマヅラハギ 110キロ
「福浦」定置:アジ、スルメイカ ほか
「大磯」定置:アジ 770キロ ほか

東方面からは、
「江の島網」:シリヤケイカ 100キロ ほか
「平塚定置」:シリヤケイカ 120キロ ほか

今朝の小田原は桜の開花にはまだ早いが、まるで春の訪れを祝うかのような賑わい。
20250324_buriyama.jpg各定置網では「ブリ」が堂々の大漁。 10キロ台から6キロ台まで、肉付きの良い立派な魚体がズラリと並びました。合計で8トン近くもの「ブリ」が水揚げされ、魚市場は活気に満ちています。
一方、旬を迎えた「マアジ」や「チダイ(ハナダイ)」もたっぷり。市場の中はまるで色とりどりの花畑。
「石橋」定置は本日休漁でしたが、その分の明日への期待は「ブリ」の魚体さながら、パンパンに膨らみます。
さらに「イシダイ」や「ウマヅラハギ」、「シリヤケイカ」といった常連メンバーも安定した存在感を発揮。バラエティ豊かな顔ぶれが揃い、さながら春祭りのような華やかさ。
今日も活気にあふれ、週末に向けてさらに勢いを増しそうです。
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posted by にゃー at 19:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 小田原魚市場日報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

シリヤケイカ

サバが減った、
スルメイカが獲れない、
サンマは幻・・・。

近年、海の恵みが
減ったと言われる日本
地魚を気軽に楽しむ時代は
終わったのでしょうか?

そんな心配をしている
貴兄諸君、

安心してください。

たくさん獲れて、
お買い得な
魚があるんです。

20250321shiri (0).jpg
近頃、小田原沿岸で、
やたらと姿を見せる
ニューカマー

202503_siriy.jpgその名も
「シリヤケイカ」

「あれ?
これってコウイカじゃないの?」
そう思ったアナタ

惜しい

シリヤケイカは、コウイカの仲間
ではあるものの・・・、
少々クセのある存在。

2013_shiriyake7.jpg
この白点模様が「シリヤケイカ(オス)」の特徴
数年前には
東京湾で大漁に獲れた事も

Q「ヘイ、シリ!
シリヤケイカの秘密を教えて?」

🤖「ワカリマシタ。
シリヤケイカ ノ ヒミツ デスネ…」

シリヤケイカ(尻焼烏賊)は
コウイカ目コウイカ科に分類されます。

実はこのイカの最大特徴として
胴の先端(外套膜後端の尾腺開口)から
茶褐色の液体を分泌するのです。
20250321shiri (1).jpg👉20250321shiri (2).jpg
それが胴の先端に染み渡り、
まるで「尻が焼けた」ように見えるとか
「下痢をしている」ように見えるとかで
名付けられました。

Q「ヒサヤ大黒堂の相談案件か?」

🤖いえ
実際に焼けているわけではなく、
“見た目が焼けたように見える”だけです。

どうか誤解のないように。

Q「コウイカの仲間なんですね?」

🤖そうです。
「コウイカ(スミイカ)」と同じように、
その墨の濃さも特徴と言えます。

イカといえば
墨を吐くのは常識ですが、
この「シリヤケイカ」の墨は、
ブラックホールかというほどに真っ黒です。
出るその量も尋常でなく、
大量に獲れると海がまるで
墨汁と化すほど黒くなります。

市場に届くイカも箱も水も、
運ぶ人の手、そして顔さえも…
「黒光り」しています。

Q「それは困りましたね?」

🤖しかし、それは
「黒歴史」ではなく、

新しい恵みへの「感謝」でした。

甘みと旨味の
バランスが絶妙なその身は、
刺身にしても
焼いても煮ても絶品です。

尻が焼けてるとか、黒すぎるとか、
そんなことは気にしない。

「見た目で判断しないのが小田原流」
と言う事ですね。

Q「これからも獲れますか?」

🤖かつては西日本での
水揚げが多かったイカですが、
今や黒潮に乗って堂々の相模湾進出。
産卵のため、沿岸に寄ってきている
と思われます。
海のご機嫌と黒潮の気まぐれですね。

Q「来年も”入ってます”と言いたいが」

🤖大量に産卵され、
孵化したイカの子は、
大量に産まれたとしても
次々に魚の餌として
狙われてしまうので、
来年も同じように獲れるかは
黒潮次第と言うのがセイカイか。

Q「ダジャレですか?」

🤖イカにも。

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posted by にゃー at 10:56| Comment(0) | TrackBack(0) | ギョッ!魚だらけの水泳大会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年03月22日

魚市場は魚の宿

小田原魚市場水揚げ概況

「米神」定置:タチウオ 210キロ ほか
「石橋」定置:タチウオ、ホウボウ ほか
「 岩 」定置:タチウオ 200キロ ほか
「原辰」定置:イサキ、ウマヅラハギ ほか
「江の安」定:休漁
「二宮」定置:タチウオ 100キロ ほか
「福浦」定置:休漁
「大磯」定置:メジナ 130キロ、クロダイ 90キロ、アジ 90キロ、シリヤケイカ 90キロ

伊豆方面からは、
「川奈釣船」:釣メダイ、釣クロシビカマス ほか

東方面からは、
「江の島網」:シリヤケイカ、クロダイ ほか

春の嵐か、強風に目覚めた今朝は、風に舞った銀のリボンが魚市場を埋めていた。
20250322_quee.jpgそう、本日の主役は、ずらりと並んだまばゆい光の「タチウオ」の群れ。朝日を跳ね返すそのきらめきに、市場内はいつも以上の明るさ。
吹き付ける春の風が少々強めだったこともあり、休漁もちらほらで、そんな中で水揚げされた希少な魚たちは、まるでスポットライトを浴びたスターのように、レッドカーペットのような流しに並んで銀白の輝きを放っていました。
風のいたずらで魚の少ない土曜日となりましたが、この誤算も長くは続かないはず。
来週からは春らしい穏やかな天気が続く予報。気温もグッと上がり、海の機嫌も良くなれば、魚たちも待ってましたと大群でやってくるはず。ちょうど春休みの幕開けとも重なり、魚市場はさながらお祭り騒ぎになりそうです。
「春なのに〜」と嘆く暇もなく、活気に満ちた一週間が始まります(予定)。
銀のリボンを追いかけて、さあ春よ、来るのだ〜
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posted by にゃー at 15:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 小田原魚市場日報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年03月21日

負けられない魚市場

小田原魚市場水揚げ概況

「米神」定置:アジ 590キロ、チダイ 130キロ
「石橋」定置:アジ 320キロ ほか
「 岩 」定置:サバ 220キロ、小サバ 150キロ
「原辰」定置:サバ、イサキ ほか
「江の安」定:マルアジ、マンボウ ほか
「二宮」定置:イシダイ 1.7トン、チダイ 200キロ、マルアジ 180キロ、タチウオ 70キロ
「福浦」定置:イシダイ 490キロ、ワラサ 100キロ
「大磯」定置:アカカマス 270キロ、サバ 130キロ

東方面からは、
「江の島網」:シリヤケイカ 110キロ ほか
「平塚定置」:アジ 150キロ、シリヤケイカ 60キロ

20250321_choki.jpg魚市場の空気は、サポーター顔負けの熱気に包まれている。水揚げされたピカピカの小田原代表「アジ」たちは、銀色のユニフォームを誇らしげに輝かせ、今にも“アジアの頂点”ならぬ、“魚市場の頂点”を狙わんとしていた。
フタを開けてみれば、「米神」定置を中心に小田原沿岸で約1トンの水揚げ。漁師たちも笑顔で、「これだけアジが獲れりゃ、うちらも世界一だな〜」と胸を張る。まさに「アジ」ア予選堂々突破だ。
魚市場はまるでワールドカップ出場を決めたような歓喜に包まれた。
そして、春の訪れを告げる「チダイ(ハナダイ)」も続々と水揚げ。桜の花が咲き誇るように、各定置網で次々と“開花宣言”がなされた。「満開満開」と、思わず声を上げる買参人たち。
さらに「イシダイ」も遅ればせながら登場。まるでエースストライカーの途中出場のように、勢いよく存在感を示した。挽回を狙うかのごときその水揚げラッシュは、集中砲火さながらの迫力だった。
銀色に輝く「アジ」たちが舞う小田原は、今日も夢と希望を乗せて波立っている。
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posted by にゃー at 17:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 小田原魚市場日報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年03月18日

魚市場はぽっぽや

小田原魚市場水揚げ概況

「米神」定置:キハダ 4本、アジ 220キロ
「石橋」定置:アジ、スズキ ほか
「 岩 」定置:キハダ 1本 ほか
「原辰」定置:キハダ 3本 ほか
「江の安」定:オオニベ、ヤリイカ ほか
「二宮」定置:休漁
「福浦」定置:キハダ 4本 ほか
「大磯」定置:カタクチイワシ 180キロ、シリヤケイカ 180キロ、イシダイ 70キロ

伊豆方面からは、
「網代定置」:キハダ 3本、アジ 110キロ
「富戸定置」:キハダ 5本、スルメイカ 100キロ

東方面からは、
「江の島網」:サワラ、イシダイ ほか

春の豊漁期を迎えた小田原は、昨日まで「ブリ」による活気でまさに天に昇る龍の勢いで賑わっていました。
しかし、今朝はその姿が見えません。まるで新横綱の突然の休場の影響を思わせるかのように、勢いが止まったかに見えました。
その代わりに存在感を示したのは「キハダ」でした。
30kg台から60kg台の大物たちが各定置網で乱舞し、その数なんと20本。
「キハだ20」である。
その響きに思わず思い出されるのは、鉄道ファンに愛された国鉄時代の名車「キハ20系」。
昭和32年に誕生し、日本全国のローカル線を駆け抜けた名車両。時代とともに活躍の場を広げたその姿は、日本近海を回遊し親しまれる「キハダ」と重なるではないか。
そして何より、車体の美しい朱色の姿は、まるでマグロの赤身の様。漁港に並べられた大物の「キハダ」は、圧巻の存在感を放ちながら、活気づく魚市場をさらに熱くさせる。
明日は水曜で休市日。次の日も「春分の日」で魚市場は連休。そんな背景も相まって、今朝は仕入れに躍起になる人々でごった返し、水揚げされた「キハダ」を巡って交わされる威勢の良い競りの掛け声と笑い声。その中心にいたのは、紛れもなく「キハ」だ「20」だったのでした。
国鉄キハ20系が庶民の足として愛されたように、「キハダ」もまた全国で愛され、食卓を彩る庶民の味方であります。
かつてローカル線が人々の生活を支えたように、魚市場もまた人々の暮らしにインフラとして寄り添い続ける存在でありたいと願っています。
昭和の名車両と、今を生きる海の王者。その奇妙な縁に巡らされた今朝の魚市場の喧噪は、今後の豊漁とさらなる賑わいを予感させるものとなりました。
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posted by にゃー at 21:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 小田原魚市場日報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年03月17日

運命の分かれ魚市場

小田原魚市場水揚げ概況

「米神」定置:アジ 220キロ、キハダ  1本、
「石橋」定置:アジ、マルアジ ほか
「 岩 」定置:イシダイ 200キロ、アジ 100キロ
「原辰」定置:アオリイカ、クロサギ ほか
「江の安」定:休漁
「二宮」定置:休漁
「福浦」定置:休漁
「大磯」定置:シリヤケイカ 180キロ ほか

伊豆方面からは、
「網代定置」:ブリ 1.6トン

東方面からは、
「江の島網」:シリヤケイカ、イシダイ ほか

本日、小田原宿を颯爽と通過した弥次喜多「ブリ」ご一行。だがここで選択の時が訪れた、果たして網代へと寄り道し、風光明媚な海でひと泳ぎするか、それとも「伊東競輪」で行われる「ウイナーズカップ」へ直行し、一攫千金を狙うつもりなのか?どちらに転ぶか、まさに運命の分かれ道。今、群れの中では群れを二分する大騒動になっているらしい。
一方、小田原では思わぬドラマが繰り広げられていた。そう、本日めでたく「小田原アジ」初等部の入学式が一足早く挙行されたのだ。
ピチピチと元気いっぱいの新入生たち。その数はまだ200キロほどと控えめではあるが、食欲旺盛、勢い余る若武者たちは学ぶ意欲に満ち溢れている。「学び舎は大海なり」とばかりに、彼らはこれから日々の荒波の中で逞しく成長し、すぐに立派な「小田原アジ」へと育つことだろう。今後は各地から続々と「アジ」ご入学の報せが届くに違いない。
「ブリ」は伊東で大金を手にしようというのか、それとも「網代」でご逗留と決め込むのか。さらに小田原の若き「アジ」たちは、未来へ向かって羽ばたこうというのか。いずれの旅路と成長の物語は、まだ始まったばかりである。
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posted by にゃー at 17:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 小田原魚市場日報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年03月15日

魚市場道中膝ブリ気

小田原魚市場水揚げ概況

「米神」定置:アジ 60キロ ほか
「石橋」定置:ブリ 8本 ほか
「 岩 」定置:アジ、サバ ほか
「原辰」定置:ヤリイカ、イシダイ ほか
「江の安」定:ヤリイカ、イシダイ ほか
「二宮」定置:ボラ 70キロ ほか
「福浦」定置:カタクチイワシ 60キロ ほか
「大磯」定置:シリヤケイカ、アジ ほか

伊豆方面からは、
「富戸定置」:キハダ 4本、マイワシ 70キロ
「川奈定置」:ブリ、クロダイ ほか

東方面からは、
「江の島網」:ブリ、クロダイ ほか
「平塚定置」:ブリ 800キロ ほか

三崎釣船 ・・・ 釣メジ 230キロ

弥次喜多「ブリ」ご一行、のんびり東海道を西へ旅する道中。
数日前に藤沢宿(江の島定置)で大賑わいを見せた彼らは、今朝は平塚宿(平塚定置)にて再びその姿を現した。ここでも見事な大漁だ、さぞご機嫌麗しき旅であろう。
そんなご一行の仲間たちは、昨日大磯宿に数本姿を見せ、さらに先達は今朝、小田原宿(石橋定置)にも到着したとのこと。となれば、本命の群れが小田原宿へ到達するのは、もはや時間の問題だ。
現在、平塚宿に腰を落ち着けた彼らは、明日には次の宿へと旅立つだろう。
しかし、旅路には思わぬ障害もつきもので、明日はあいにくの雨。加えて日曜日とくれば、酒匂の渡しが難儀すること必至。やむなく足止めを食らった弥次喜多「ブリ」たちは、ゆるりと時を過ごし、小田原宿へと辿り着くのは月曜日となりそうだ。
かつて箱根越えを前に旅人たちが英気を養ったという小田原宿。今もその伝統は変わらず、小田原魚市場には各地から集った魚たちがひしめき、活気が満ちている。
月曜の朝、その賑わいの中に満を持して弥次喜多「ブリ」ご一行が到着する様子を想像するだけで胸が高鳴る。
いよいよ群れの本隊が姿を見せるだろう。
待ち遠しき小田原宿、その到来が今から楽しみでならない。
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posted by にゃー at 18:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 小田原魚市場日報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年03月14日

ちょうどいい魚市場

小田原魚市場水揚げ概況

「米神」定置:アジ、スズキ ほか
「石橋」定置:マルソウダ、サバ ほか
「 岩 」定置:ボラ 1.7トン、マイワシ 1.3トン、イシダイ 900キロ
「原辰」定置:サバ、小アジ ほか
「江の安」定:休漁
「二宮」定置:イシダイ 90キロ ほか
「福浦」定置:イナダ 80キロ ほか
「大磯」定置:シリヤケイカ 70キロ ほか

東方面からは、
「江の島網」:ブリ 790キロ ほか
「平塚定置」:アジ 230キロ、サバ 130キロ

佐島釣船 ・・・ 釣メジ 230キロ

「ブリ」がつん
「ボラ」どかん
「イワシ」つみれ
「イシダイ」さしみ
「シリヤケ」あちち
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posted by にゃー at 15:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 小田原魚市場日報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする