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2013年01月08日

全国統一話し言葉を魚市場で

小田原魚市場水揚げ概況

「米神」定置:カタクチイワシ 530キロ、サバ 70キロ
       マイワシ 100キロ、タチウオ 150キロ
       ウルメイワシ 130キロ
「石橋」定置:タチウオ 300キロ、ウルメイワシ 180キロ
       カタクチイワシ 850キロ、サバ 200キロ
「 岩 」定置:タチウオ 320キロ ほか
「原辰」定置:カタクチ 150キロ、ウルメイワシ 100キロ
「江の安」定:マイワシ 290キロ ほか
「二宮」定置:休漁
「福浦」定置:スズキ 40キロ、カワハギ 40キロ
「大磯」定置:休漁

 伊豆方面からは、
「真鶴定置」:タチウオ 400キロ
「富戸釣船」:釣スルメイカ 250キロ
「伊豆釣船」:釣キンメダイ 200キロ、釣メダイ 140キロ
       釣クロムツ 100キロ

 東方面からは、
「平塚定置」:アジ 110キロ
「江ノ島網」:活ヒラメ 20キロ

小田原  (素潜)アワビ 160キロ

俗に嘘発見器と言われる機器のことを一般に「ポリグラフ」と呼ぶなんて、初めて知った。
魚の名前なんてのも標準和名はあるけれども、小田原のような地方市場では、まだまだ地方名や俗称で呼ばれる魚が多数存在する。有名なところでは「エゾイソアイナメ」や「チゴタラ」の事を「ドンコ」と呼んだり、「マルソウダ」の事を「ウズワ(大磯ではマンダラ)」と呼んだりしている。
また「カタクチイワシ」の事を小田原では「ヒコイワシ」と普通に称することはよく知られているが、もう少し東へ行くとそれが「シコイワシ」になる。これは江戸っ子の言葉遣いが今に残っていると考えることができ、言語学的にも大変興味深い。さらに全国の主要産地では「セグロイワシ」と呼ぶ人が多いようで、実は「カタクチイワシ」と呼ぶ人が一番少ないのでは?という見解もあるとか、無いとか。他にもマイナーな地方名があるらしく、いろいろ集めてみるのも面白いかも知れない。
そういえば昨日、活魚で泳いでいた大きな「イスズミ」だが、今考えるとあの濃褐色の魚体とパンパンに太った肉付きから考えると、あれは極上と言われる「ノトイスズミ」であったと考えるのが妥当であろう。
小田原や真鶴では「イスズミ」の事を通称「オバサン」という名前で呼び、基本的に食用に向かない魚として認識している。なぜ「オバサン」なのかはハッキリしないが、ウィキに拠るところから推察すると、一部地方で「ウンコタレ」や「ババタレ」と呼ぶ方言がある事から、「ババ」を「糞」ではなく「婆」と受け取った関東人が、婆=叔母さんと認識し広めたと考えられるのではないか?また、その海藻や褐藻類を好む食性から来る肉の風味というか、わかりやすく言うところの”臭い”を、一般的に齢を重ねた(?)女性の発する(加齢?)臭と結びつけ、卑下した表現が定着したと考える人もごく少数ではあるがいる。
現在では魚市場周辺でも使う人はほとんどおらず、じきに消えてゆく地方名ということになるであろう。同じく可哀想な俗称を持つ魚として、「アイゴ」の事を「ネションベン」と呼ぶ(鮮度の落ちたアイゴが尿素臭くなることを昔の人は体験的に知っていたことから来た表現と考えられる)。

今日のヒラメ・・・ 166枚
posted by にゃー at 20:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 小田原魚市場日報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする