小田原魚市場水揚げ概況
「米神」定置:サバ 80キロ ほか
「石橋」定置:カタクチイワシ 120キロ、サバ 50キロ
「 岩 」定置:アカカマス 40キロ、スルメイカ 30キロ
「原辰」定置:休漁
「江の安」定:休漁
「二宮」定置:休漁
「福浦」定置:休漁
「大磯」定置:休漁
伊豆方面からは、
「真鶴定置」:スルメイカ 70キロ
雪予報の雨模様。
休漁多く、水曜日。
お客もポツポツ、閑古鳥。
タランティーノが明日「いいとも」は、周知の事実。
「タラ」といえば鍋が美味い。湯豆腐に入れても良いし、チゲ鍋に入れても辛さを引き立て、脇役として大活躍。
小田原周辺で獲れる「タラ」といえば「ドンコ」と呼ばれる「エゾイソアイナメ」や「チゴタラ」くらいなもの。大磯では「オバヤシ」なんて呼ぶ人がいますね。
定置網にはなかなか入らないし、刺し網にも滅多に掛からない。単価も安く、小さい魚が多いので、専門に狙う釣り師も皆無。「クロシビカマス(スミヤキ)」や「底モノ」の外道として釣れるのを待つしかないのだ。
今日のヒラメ・・・ 189枚
2013年02月13日
レプトセファルス
この「エアバス・ベルーガ」のようなスタイル。この太さ、そして細さ。北海道の片田舎で、卒業間近のJCを思わせるような透き通った透明感。
ウナギやアナゴの仲間の幼生(葉形仔魚)として知られる「レプトセファルス(レプトケファルス)」である。
一般的に「アナゴ」の「レプトケファルス(幼生)」は、「ノレソレ」と呼ばれ、寿司ネタ等に利用されますが、これは一体何の幼生ですかねえ?大きくならなきゃわからないのではないだろうか?
全長が約200mmと通常のアナゴの幼生よりも大きいことから、ここから成長すると数メートル級の「ダイナンアナゴ」や「クロアナゴ」になるのでしょうか?これ一匹だけでも十分寿司ネタになるよなあ。美味いかどうかは別として。
かつて大西洋沖で2メートル近くもある「レプトケファルス」が発見されたことがあるそうだが、それはどうやらソコギスの仲間であることがわかったらしく、しかも成魚になってもそれほど大きさも変わらないのだという。ヒトよりも大きな透明な魚が泳いでいたら、そりゃあビックリするわなあ。
まだまだ海の中には知られていない事実が眠っているのだ。
木藤氏の貴重な発見にきっと喜ぶ人もいるはず、さらに季冬の魚が帰島してくれることを祈祷するネタでした。
クルマダイ
かあいい〜。
この魚が獲れると、そんな声があちこちから聞える。
その割に名前を知られていないかわいそうなヤツ。
わたくし生まれも育ちも、相模湾です。
小田原魚市場で産湯をつかい、姓は車。名は鯛を表す。
人呼んで「クルマダイ」と発します。
大きな目と白い横縞が特徴。胸びれは「チカメキントキ」ほど広がらず、大きくはならない。
「キントキダイ」の仲間はみな食べても美味しいので、おそらく「クルマダイ」もご多分に漏れず美味しいはず。
見た目にまん丸でコロリした見た目から「クルマ」と名付けられたのだろうか。
近年、若者の車離れが言われて久しいが、こんなに個性的でユニークなクルマなら、いつの時代も支持されることは間違いないだろう。
マハタモドキとマハタ
正解は上が「マハタ」で、下が「マハタモドキ」です。
どちらも日本近海に生息する「ハタ」の仲間ですが、「マハタモドキ」は比較的南方系とも言われます。だいたい房総半島以南には普通にいると考えられています。
見分けとしては、まず模様が「マハタ」の特徴である横縞がハッキリしていることと、尾鰭端が白くないことが「マハタモドキ」の特徴(写真左)で、右の写真をご覧のように「マハタ」の尾鰭は端に白い模様があります。
また横縞の後ろから2番目が不明瞭になっていることも特徴とされます。若干「モドキ」の方がずんぐりしているかもしれませんが、気のせいかのしれません。
味は同じだろう。大きさも同じくらいまでなるだろう。分布もほぼ同じ感じ。
で、何が違うのか?
分かりません。
※「もどき(擬、抵牾、牴牾)」とは、批判や非難などを意味する動詞「もどく」の名詞形。名詞の下につけて、それに似て非なる物や匹敵する物を指す。特に精進料理のもどき料理(がんもどきなど)や生物の和名(ウメモドキ、サソリモドキなど)でよく使われる。
そういうことか。
ちなみに左写真は3キロを超えたサイズ。このくらいになると、特徴の縞模様は消え、茶褐色一色になる。