小田原魚市場水揚げ概況
「米神」定置:マルソウダ 7.6トン、小サバ 1.8トン
「石橋」定置:マルソウダ 1.9トン、ヘダイ 150キロ
小サバ 520キロ、ヤマトカマス 530キロ
「 岩 」定置:マルソウダ 3.5トン、小サバ 1.1トン
ヤマトカマス 650キロ
「原辰」定置:マルソウダ 1.2トン、ヤマトカマス 390キロ
「江の安」定:ヤマトカマス 60キロ、マルソウダ 50キロ
「二宮」定置:アジ 130キロ、小サバ 240キロ
マルソウダ 160キロ
「福浦」定置:イナダ 170キロ、ヘダイ 180キロ
「大磯」定置:アジ 230キロ、小サバ 480キロ
伊豆方面からは、
「川奈杉本」:ヘダイ 340キロ、ヤマトカマス 170キロ
「川奈釣船」:釣キンメダイ 55キロ
「西伊豆釣」:釣イサキ 50キロ、釣スルメイカ 50キロ
釣タチウオ 60キロ
「赤沢定置」:シイラ 560キロ、サバ 90キロ
今年の2月以来、セリの時間が早くなった影響で、荷の動きをはじめとして魚市場全体の展開が早くなり、自然と市場に出入りする人たちの動きも早くなった。荷が集まる時間から荷が市場を出て行くまでの時間を短縮することは、市場の革命であり、物流の改革、結果的に多大な省力化になる。
首都圏に近い立地を持つ小田原は、周辺観光地も多く、道路や線路と行った多様なアクセスが可能という利点を持つ。しかし、街として見たとき、その利点を活かし切れていないと思うのが現状であり、箱根や熱海と行った観光地へ向かう観光客の通過地点という立場に甘んじていることを否めない。
魚市場として小田原をアピールするには、より漁業基地としての小田原にクローズアップする必要があり、もっと周辺観光地への水産物供給を増やすことが重要となる。そして同時に周辺消費地である各都市や首都圏への供給も疎かにすることは出来ない。
今後の課題は、より広範な地域へ安定した供給を行うためにも、集荷と漁獲の向上と安定を図ることであり、取扱量の増加は急務である。ちなみに供給を増やすと言うことは、畢竟、需要を拡大することであり、量販店や鮮魚商ら販売チャネルの拡大、さらに地元の加工業や海外への輸出も含めた展開も必要となってくる。その為には時間が必要であり、つまり早く市場から帰ろうという流れは、その第一歩に過ぎないと言うことになるのである。
今日のイセエビ・・・ 40キロ