小田原魚市場水揚げ概況
「米神」定置:休漁
「石橋」定置:ムロアジ 100キロ、小イサキ 350キロ
ヘダイ 260キロ、ヤマトカマス 100キロ
サバ 120キロ
「 岩 」定置:ヒラソウダ 100キロ、マルソウダ 200キロ
イナダ 75キロ、小イサキ 340キロ
ショウゴ 80キロ、シイラ 140キロ
サバ 80キロ、小シイラ 200キロ
ボラ 70キロ
「原辰」定置:ウルメイワシ 120キロ ほか
「江の安」定:休漁
「二宮」定置:小サバ 420キロ、小イサキ 300キロ
カワハギ 120キロ、チダイ 130キロ
サバ 80キロ
「福浦」定置:ヤマトカマス 260キロ、ソウダ 180キロ
「大磯」定置:休漁
伊豆方面からは、
「川奈杉本」:カゴカキダイ 120キロ、メジナ 130キロ
東方面からは、
「片瀬沖曳」:生シラス 150キロ
台風明けから三日、ようやく海は平穏を取り戻したが、まだまだ水揚げしてくる定置網が少ない不十分な営業が続いている。少ない魚を寄せて上げての貧乳的入荷状況のまま早くも週は後半へ入ってしまい、明日は「貯蓄の日」とは言いながら、残念ながら月初の売り上げを食いつぶす現況にあっては、売り上げを積み重ねて実績を上げるどころか、なんとか今ある魚を集めて、競って稼いだ精一杯の売り上げを計上することで、水揚げ状況の好転を待つしか無いというのが現実である。
残すところ今月も二週間となり、秋風に冷たさが増してきた昨今では、定置網に入る魚も冬色に変わりつつあり、量から質への変化が起こる頃でもある。今後は量で稼ぐことよりも、質の高い魚のさらなるプレミアム化を含めた、高付加価値魚の展開で売りを目論んでいきたい。明日は休漁していた定置網が複数復帰することが期待されており、今後は右上がり確実と強気の営業で進むつもりである。
今日のイセエビ・・・ 30キロ

2014年10月16日
ツボダイ
これが正真正銘、本当の「ツボダイ」だ。
伊豆半島は川奈沖の釣り船が釣ってきました。
以前、三崎の釣船が釣ってきた「クサカリツボダイ」は同じスズキ目カワビシャ科に属する仲間であるが、ツボダイ属とクサカリツボダイ属に属で分類される様に、容姿はあまり似ていない。
カワビシャ科の魚で言えば、小田原沿岸の刺し網で度々漁獲される「テングダイ」や「カワビシャ」が含まれるが、それらはもっと吻が突き出ており、顎に髭が生えるなど「ツボダイ」とは微妙に形体が異なっている。しかしこれらの地魚は、あのさかなクンも推奨していたほどの知る人ぞ知る美味しい魚として有名で、好きな人は必ず競り落とし、手に入れる。
ただ売る際にはキロ単位で売られるのが普通で、入札も含めて坪単価で競られる事はまず無い。
「ツボ」の意味するところとは?
壺のイメージと言えば、個人的に映画「晩春」の「壺論争」がすぐに思い浮かぶのですが、一体なぜ「ツボダイ」を命名した学者がこの魚と「壺」をリンクさせたのか、この魚のどこを見て「壺」をイメージしたのか、凡人たる私には、とても理解の出来ない程の豊かな想像力と表現力に脱帽するしか無い。
強いて言うなら、味わい深いこの身を食せば、ツボを刺激されたような快感を得る事が出来るということになるのであろうか。