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2015年05月14日

ニシキハゼ

20150514_nishiki.JPG

わずか10センチほどのハゼ。
伊豆半島の南、稲取港を基地とする「山下丸」の定置網に入っていた。

図鑑などで見ると、ヒレを縁取る青色や体を貫く縦線の赤などが鮮やかで、もっと派手なイメージがあったが、この個体はまだ10センチと言うことで若干地味な印象を与えるが、「ニシキハゼ」の特徴である太く赤茶色をした縦線が鮮やかで、まさに「錦の御旗」を横にしたようなスタイルをしている。

これが倍くらいの大きさになってくると、色使いや顔つきまでも派手になり、まさに「ニシキハゼ」という名前に恥じない模様と色彩をアピールしてくるのだが、残念ながらこの個体は、まだ僅かにそのファッションセンスの萌芽を見出すことができるに過ぎない。

しかし伊豆の海ともなると「ニシキハゼ」自体はそれほど珍しくも無いのだが、定置網に「ハゼ」の仲間が入ることは比較的珍しく、小田原周辺の定置網でもほとんど見られない。私は市場で見たのは、初めてである。
それは「ハゼ」類の多くが比較的沿岸に生息し、深いところでも砂地の底に近いところでしか活動していないためと考えられる。また仲間は小型の物が多く、器用に腹びれを使って動くことから、定置網に入っても網の目をくぐり抜けていくこともあるかもしれない。

沿岸や港の小物釣りをする人間にとっては、身近な「ハゼ」であるが、魚市場や定置網に従事する人間にとっては意外にも縁遠い魚なのである。
ラベル:定置網漁業 地魚
posted by にゃー at 22:48| Comment(0) | TrackBack(0) | ギョッ!魚だらけの水泳大会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

魚市場の安全保障を守る

小田原魚市場水揚げ概況

「米神」定置:アジ 1.7トン、ワラサ 70キロ
「石橋」定置:休漁
「 岩 」定置:ワラサ 15トン(2852本)、アジ 70キロ
       サバ 160キロ、ヒラマサ 50キロ
「原辰」定置:ワラサ 240キロ、アジ 210キロ
       サバ 150キロ
「江の安」定:カタクチイワシ 120キロ、アジ 30キロ
「二宮」定置:ワラサ 300キロ、アジ 140キロ
       チダイ 100キロ、サバ 180キロ
「福浦」定置:サバ 310キロ、トビウオ 80キロ
「大磯」定置:カタクチイワシ 380キロ、サバ 120キロ

 伊豆方面からは、
「真鶴定置」:アジ 2トン、ワラサ 540キロ
「川奈杉本」:イナダ 180キロ ほか
「山下丸網」:ワラサ 130キロ、小ムツ 70キロ
       ヒラマサ 70キロ、サバ 130キロ

日々3000本からの「ワラサ」が、水揚げされては消えてゆく不思議。一体、どこへ消えてゆくのか皆さん不思議ではありませんか?
小田原のみならず、神奈川県西の水産消費を支える市場として規模を大きくやってはいるつもりですが、さすがにこれだけの量の「ワラサ」が続けて揚がるとなると、地元のスーパーや鮮魚店でもそのキャパを超えてくる。そうなると登場するのが地方にある水産問屋である。
その業務は表立っては見えてこないが、全国各地で水揚げされた水産物を一手に集め、首都圏を中心として大規模市場や鮮魚販売ルートに乗せて大量に流通させる会社で、現代の物流の発展と水産市場の大規模化に対応した重要な職務を背負っている。
ある意味、水産に支えられた地方経済の平和と安全の維持に向け、その脅威を除去するために地方同士が経済活動の一環として互いの企業目的に従い共同して対処する活動のことである。
今頃、小田原の「ワラサ」たちはトラックに乗せられ、全国各地へと運ばれていることだろう。
posted by にゃー at 12:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 小田原魚市場日報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする