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2015年09月24日

駿河湾の深海魚

駿河湾の底曳網漁師がやってくるとメインの魚よりも、脇に捨てられる所謂「雑魚」に目が行ってしまう。

今朝は何が出たかな?

20150924_shitaita.JPG「シマイタチウオ」〜地味で小型な魚だが、独特の形態と見た目で存在感のあるイタチウオ科の魚。
背びれなどに見える縞模様が名前の由来か。まとまって獲れる地方ではスリミ原料になるらしい。

20150924_mugurahige.JPG「ムグラヒゲ」〜「ムグラ」とは「葎」と書き、生い茂って藪のようになる、つる草の総称。という事らしい。初めて聞く言葉だ。
おそらくはヒョロリと伸びる尾びれを蔓草に例えての命名であろう。それか群生する草の様子に例えて、まとまって獲れることも名前に掛かっているのかもしれない。
近似種の「キュウシュウヒゲ」にもよく似ているが、違いが分らない。

20150924_katahonen.JPG「カタホウネンエソ」〜「ホウネンエソ」と言えば深海魚の中でも「ハダカイワシ」とともに最も一般的な魚種として知られる。その中でもこの種はトップバッター的な存在と言えよう。「ホウネンエソ」の「ホウネン」とは、沢山獲れることから「豊年」の意と思われる。

DSC06511.JPG「チヒロダコ」〜「チヒロ」とは「千尋」と書き、深海のことを表す言葉である。※ツノナガチヒロエビ
その深海に生息し、底曳網漁で獲れる「タコ」の仲間。ご多分に漏れず水っぽい身をしており、料理する際にはコツが要るようだ。「マダコ」が旨みを味わうのなら、こちらは食感を楽しむ「タコ」という所か。

今後も何が獲れるか観察を続ける。
ラベル:深海魚 珍魚
posted by にゃー at 21:29| Comment(0) | TrackBack(0) | ギョッ!魚だらけの水泳大会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

魚市場は新国旗よりも新秋味

小田原魚市場水揚げ概況

「米神」定置:アジ 300キロ、ヤマトカマス 1.8トン
       サバ 250キロ、ワカシ 140キロ
「石橋」定置:休漁
「 岩 」定置:ヤマトカマス 1.5トン ほか
「原辰」定置:ヤマトカマス 250キロ ほか
「江の安」定:ヤマトカマス 280キロ ほか
「二宮」定置:ヤマトカマス 900キロ、アジ 60キロ
       サバ 130キロ
「福浦」定置:ワカシ 300キロ、ヤマトカマス 80キロ
       サバ 60キロ
「大磯」定置:アジ 120キロ、サバ 300キロ
       小サバ 260キロ

 伊豆方面からは、
「山下丸網」:ヤマトカマス 60キロ、イサキ 60キロ
「沼津底曳」:小ムツ 50キロ、ニギス 30キロ

 東方面からは、
「江ノ島網」:タチウオ、イナダ ほか

今年は(も)「サンマ」は不漁。秋の魚の代名詞でもあり「秋刀魚」と書けば誰もが「サンマ」と答えるが、今、小田原では「カマス」の事を「秋懐剣魚」と書くのが流行っている。自分だけかもしれないが。
まさに今、小田原の水産業界を牽引するほどの潜在能力と可能性を秘めた存在として、懐刀としての活躍を期待されて、注目されている魚のひとつである。そして今朝は、その活躍に市の魚としての危機感を募らせたか、嫉妬をしたか、慌てて「マアジ」が「米神」の定置網に突然の登場。200グラム弱の大型主体ではあったが、久々のまとまった漁に周辺の注目は必至。継続的な漁獲を期待する声も挙がったが、実際はこの突発的な出現を冷静に見つめる人が多かった。

今日のイセエビ・・・ 25キロ
posted by にゃー at 17:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 小田原魚市場日報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年09月23日

魚市場で見せる大和魂

小田原魚市場水揚げ概況

「米神」定置:休漁
「石橋」定置:ヤマトカマス 1.6トン、ヘダイ 130キロ
       マルソウダ 250キロ、ワカシ 40キロ
「 岩 」定置:ヤマトカマス 3.4トン、イナダ 40キロ
       マルソウダ 480キロ
「原辰」定置:ヤマトカマス 400キロ ほか
「江の安」定:ヤマトカマス 300キロ ほか
「二宮」定置:ヤマトカマス 830キロ ほか
「福浦」定置:休漁
「大磯」定置:アジ 150キロ、ヤマトカマス 110キロ
       ワカシ 560キロ

 伊豆方面からは、
「山下丸網」:ワカシ 290キロ、小ムツ 180キロ
       イサキ 190キロ、アジ 50キロ
「西伊豆釣」:釣アカムツ 10キロ、釣イサキ 40キロ
「真鶴定置」:キハダ 860キロ(30本)
「川奈杉本」:ヤマトカマス 400キロ ほか

 東方面からは、
「平塚定置」:アジ 60キロ
「江ノ島網」:サバ 100キロ、タチウオ 60キロ
「佐島釣船」:釣シイラ 150キロ、釣キメジ 60キロ
       釣カツオ 40キロ、釣カマスサワラ 80キロ
       釣スマ 50キロ

もちろん休み明けは安定の「ヤマトカマス(ミズカマス)」。お腹いっぱい食べられます。
20150923_sma.JPG目を転ずれば、わ〜今朝も来ました釣りのデカ「スマ」。
先日、秦野でやってましたね。そう、のど自慢。もちろん録画しましたけど・・って、それは「スマップ」。
これは大物は大物でも立派に太った「スマ」の大物。大物といえばこっちの方が大きかったのだが、今は本命「カツオ」がそれほど釣れない中にあって、なんとか「キメジ」とともに姿を見せてその体裁を保つ立派な役割を果たし、しかもその役を負って余りあるほどに美味しいという主役を食わんばかりの存在感を示しております。
魚体に刻まれた黒い五つの丸。その意味を考えるとき、今晩の大一番に備える奇跡の立役者「五郎丸」を思い浮かべるに難くない。それはかつて、早川港に存在した釣り宿「五郎丸」のことではない、今話題の「ラグビー日本代表」である。え?日本代表のチームカラーが見当たらないじゃないかって?
ノンノン。この魚体を下ろせば、見事な赤身と脂身が立派なコントラストを描き、桜のジャージのストライプを成しています。君もチームを、いや魚を応援するならすぐに喰え。

今日のイセエビ・・・ 160キロ
posted by にゃー at 22:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 小田原魚市場日報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年09月20日

連休の魚市場はライブ会場

小田原魚市場水揚げ概況

「米神」定置:休漁
「石橋」定置:ヤマトカマス 700キロ、キハダ 230キロ
       マルソウダ 650キロ
「 岩 」定置:ヤマトカマス 1.3トン
「原辰」定置:ヤマトカマス 300キロ、アカカマス 130キロ
「江の安」定:ヤマトカマス 380キロ、サバ 50キロ
「二宮」定置:アジ 200キロ、サバ 420キロ
       マイワシ 90キロ
「福浦」定置:ウルメイワシ 170キロ、マイワシ 80キロ
「大磯」定置:休漁

 伊豆方面からは、
「山下丸網」:ヤマトカマス 240キロ、メジ 70キロ
       小ムツ 90キロ、イナダ 60キロ
「川奈杉本」:ショウゴ、トビウオ ほか
「西伊豆釣」:釣アカムツ、釣イサキ ほか

 東方面からは、
「平塚定置」:サバ 130キロ ほか

今朝の「石橋」定置には「キハダ」が7本。しかも脂でベットリ、超良品。一昨日の伊東港に入った旋網の「キハダ」16トンの残りが廻ってきたのか、あちらの「マグロ」も全身脂の奇跡の良物という噂になっていただけに、今相模湾にいる「キハダ」は当たりしか泳いでいないと言っても良いようです。
20150920_okkk.jpgにしても、今朝の日曜の開市は特殊で、築地魚市場が休みなだけに東京経由の荷物は無し。市場に並ぶのは地元の定置網や刺網で獲れたものオンリーという状況。
そりゃ市場が終われば、岸壁もこうなりますって。今の狙いは「ボラ」だそうです。

今日のイセエビ・・・ 90キロ
posted by にゃー at 11:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 小田原魚市場日報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年09月19日

手編みのプレゼント魚市場篇

小田原魚市場水揚げ概況

「米神」定置:ヤマトカマス 630キロ、サバ 130キロ
       マルソウダ 810キロ
「石橋」定置:ヤマトカマス 2.4トン、サバ 110キロ
       マルソウダ 1.9トン
「 岩 」定置:ヤマトカマス 3.1トン、マルソウダ 320キロ
「原辰」定置:ヤマトカマス 1.3トン ほか
「江の安」定:ヤマトカマス 190キロ、サバ 60キロ
       マルソウダ 80キロ
「二宮」定置:休漁
「福浦」定置:ワラサ 90キロ、ワカシ 160キロ
「大磯」定置:休漁

 伊豆方面からは、
「山下丸網」:イナダ 200キロ ほか
「川奈杉本」:ヤマトカマス 130キロ ほか

 東方面からは、
「佐島釣船」:釣カツオ 100キロ、釣キメジ 80キロ
       釣シイラ 60キロ
「江ノ島網」:メジ 150キロ

連休前に体がフラつくところへ一気に増える「カマス」たち。
「カマス」の様に「まっすぐにまっすぐに生きてきたのに、まっすぐにまっすぐに愛してたのに」。まさに「青春はわかれ道」by 岡田奈々。
連休前の隙を突いて一気にやり抜ける荒技。
「裏切る事が男の子なら、信じる事が女の子なの」と唄ったように「家を守るのが女なら、武器を持って立ち上がるのが男」だというまさに「安保」。
畳み掛ける圧倒的な政治力と容赦ない自然の力。
「とまどいながら逃げる私に、ゴメンとポツリつぶやいた。イヤよイヤです、何故あの時に無理にくちづけ奪わなかったの」
「カマス」のキバで、舌が切れちゃいそうなので・・
と言うことで、週末の日曜日(20日=魚市場営業日)は「NHKアーカイブス」観て、「定置網」のお勉強だ。

今日のイセエビ・・・ 50キロ
posted by にゃー at 21:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 小田原魚市場日報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年09月18日

地震・雷・魚市場・カマス

小田原魚市場水揚げ概況

「米神」定置:マルソウダ 2.8トン、イナダ 230キロ
       ヤマトカマス 930キロ、サバ 60キロ
「石橋」定置:ヤマトカマス 7.6トン ほか
「 岩 」定置:ヤマトカマス 3トン、マルソウダ 360キロ
「原辰」定置:マルソウダ 1.2トン、ヤマトカマス 450キロ
「江の安」定:マルソウダ 1.2トン、サバ 130キロ
       ヤマトカマス 180キロ
「二宮」定置:休漁
「福浦」定置:イナダ 110キロ ほか
「大磯」定置:休漁

 伊豆方面からは、
「山下丸網」:イナダ 660キロ、サバ 120キロ
       メアジ 150キロ

これだけ見ると3〜5種類の魚しか獲れていないようだけど、実際はもっと獲れております。
細かい魚種の魚が、まとまらなくなってきました。何しろ「カマス」と「ソウダ」で網の中が一杯になってしまうのでしょう。
ひょっとすると小田原の定置網を国会前か何かと間違えてるのかもしれません。

今日のイセエビ・・・ 40キロ
posted by にゃー at 17:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 小田原魚市場日報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする