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2015年11月24日

秘技魚市場の猫だまし

小田原魚市場水揚げ概況

「米神」定置:アジ 600キロ、サバ 360キロ
       アカカマス 300キロ、
「石橋」定置:マルアジ 430キロ、アジ 400キロ
       サバ 680キロ、アカカマス 340キロ
「 岩 」定置:アカカマス 430キロ、アジ 190キロ
       メアジ 160キロ、サバ 260キロ
「原辰」定置:休漁
「江の安」定:サバ、ヤマトカマス ほか
「二宮」定置:アジ 110キロ、サバ 270キロ
       アカカマス 160キロ、小サバ 100キロ
「福浦」定置:メアジ 1.2トン、メジ 70キロ
「大磯」定置:アカカマス 220キロ ほか

 伊豆方面からは、
「真鶴定置」:メジ 100キロ、サバ 80キロ
「川奈杉本」:マルアジ 140キロ、メジナ 100キロ
「沼津釣船」:釣クロシビカマス 50キロ ほか
「沼津底曳」:ムツ 40キロ ほか

 東方面からは、
「平塚定置」:アジ 100キロ
「二宮沖曳」:生シラス 15キロ

市場の岸壁は戦場だ。毎朝、漁師たちが水揚げが終わった後は想像に難くないだろう。網からこぼれた魚や海藻はもちろん、価値の無いとされる雑魚やクラゲ、その他ゴミやら木の枝やらが散らばる有様だ。その後を片付けるのは人間だが、それよりも先に現れ、いいところを拾おうとするのがまず艦上爆撃機カモメたち。一羽が降りれば、どこからともなく一斉に舞い降り、荒らし始める。そのうち、一羽が暴走して箱詰めされた魚にまで手を出し始める。こうなると大変だ。あわてて近くに居たものが追い払う。その後を追うように現れるのが長距離爆撃機アオサギ、次いで艦上戦闘機シラサギ、局地戦闘機ユリカモメ。その上では高高度爆撃機のトンビが上空に円を描いている。その隙を突くのが戦略偵察機ハシブトカラス。とにかく市場上空は賑やかだ。
そして地上に潜む脅威、唯一の陸戦隊と言えるのが野良猫たち。彼らは少数ではあるが、その縄張り意識と鳥たちを鬼畜米英とばかりに敵視する怨恨とも思える闘志は凄まじい。貴重なタンパク源を争う野生の目つきは今の日本人が忘れたそれであるし、行動を決めた刹那の彼らの俊敏さ、正確さ、狡猾さ。毎朝激しい火花が散らされている。
ちなみにこれらの戦場は、市場の鮮魚販売の行われる場内とは離れた場所にあり、商品と彼らが交わることはまずありません。場内は清潔に保たれ、商品の衛生状態は完全に保たれております。ご安心くださいませ。
posted by にゃー at 16:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 小田原魚市場日報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする