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2017年09月15日

ハマダツ

20170915_hamasan.jpg
かつてのサザエさんちの隣人は画家の「浜さん」


「浜さん」は点々とカビのように生えた口ひげがトレードマークでしたが、この「ダツ」は尾部に点々と並ぶ大きな黒点が目印。しかもその黒点は必ず8つ以上あると言うのだから、もう負け越しである。

20170915_hamaface.jpg口先は黄色に染まり、「オキザヨリ」の青色とは明らかに異なり、体型もより側扁し「オキザヨリ」の太々しい体と比べると平べったくなっています。

「ダツ」類は夏になると現れる回遊性の高い地魚で、それ以外の季節で見掛けることは少ないですが、その特異性が近年の人気につながっていると考えられます。
普通、水温や気温の高くなる夏場は、定置網漁では夏枯れや魚種の減少などがあり、市場に並ぶ魚が非常に限られたものになりがちで、魚屋さんや板前さんにとって、どうしても刺身用に買い付ける種類がマンネリ化する傾向にありました。その中で新たな刺身用の地魚として、見た目のインパクトや相場の安さ、食感や身保ち、少ないながらも日々獲れる安定性などの点から、新たな定番の刺身用地魚として白羽の矢が立ったような形になったのだと思います。

とはいえ、まだまだ知名度も低く、食べたことある人も少ないでしょう。市場で見られる季節もあとわずか。
食味に関して興味を持たれた方は、マニアックな夏の魚の味覚に間に合って欲しいと願います。
posted by にゃー at 13:21| Comment(0) | ギョッ!魚だらけの水泳大会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

トリセツ不要の魚市場

小田原魚市場水揚げ概況

「米神」定置:休漁
「石橋」定置:マイワシ 2トン、ヤマトカマス 1トン、ヒラソウダ 220キロ、マルソウダ 90キロ、アカカマス 190キロ、イナダ 160キロ、ウルメイワシ 120キロ、マルアジ 110キロ
「 岩 」定置:アカカマス 320キロ、ヤマトカマス 690キロ、シイラ 190キロ、オアカムロ 200キロ、ヒラソウダ 90キロ
「原辰」定置:ヤマトカマス 410キロ、アカカマス 210キロ、マイワシ 90キロ、ヒラソウダ 90キロ
「江の安」定:ヤマトカマス 50キロ、ウルメイワシ 60キロ
「二宮」定置:小サバ 520キロ、サバ 140キロ、アジ 400キロ、イサキ 100キロ、マイワシ 150キロ、マルアジ 40キロ
「福浦」定置:ワカシ 1トン ほか
「大磯」定置:マイワシ 1.1トン、ワカシ 110キロ、小サバ 1.3トン、ウルメイワシ 140キロ、アジ 140キロ

伊豆方面からは、
「川奈杉本」:ウルメイワシ 100キロ、ショウゴ 50キロ、シイラ 40キロ
「網代定置」:ヤマトカマス 2.5トン
「下田釣船」:タカベ 120キロ

東方面からは、
「平塚定置」:アジ 550キロ、ワカシ 1トン
「茅ヶ崎船」:釣カツオ 390キロ

20170915_insert.jpgさあさ、明日から「米神」定置の再開だ。今まで以上の漁獲増が期待されます。魚が増えれば、みんなが喜び、みんなが笑顔。魚を獲って、売って、買って、また売って。そして食べての繰り返し。そんな日々、回転する市場の単純構造が社会を動かしている。わかりやすくも、実に尊い仕組みである。

今日のイセエビ ・・・ 50キロ
posted by にゃー at 13:02| Comment(0) | 小田原魚市場日報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする