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2017年12月30日

正月魚市場は地鰤の夢を見る

小田原魚市場水揚げ概況

「米神」定置:休漁
「石橋」定置:休漁
「 岩 」定置:休漁
「原辰」定置:カワハギ、アオリイカ ほか
「江の安」定:スルメイカ、カンパチ ほか
「二宮」定置:休漁
「福浦」定置:休漁
「大磯」定置:アジ 40キロ ほか

伊豆方面からは、
「真鶴釣船」:釣メヌケ ほか

東方面からは、
「平塚定置」:アジ 70キロ ほか

20171230_0552.jpgとうとう年末、姿を現さなかった「地ブリ」。
来年5日に「魔女の宅急便」をテレビ放映するし、1日深夜にも「レッドタートル ある島の物語」を放映するからええじゃないかと慰められ、それは「ジブリ」と冷たくあしらいつつも、正月の予定にはしっかりラピュタ阿佐ヶ谷の名を書き入れるのであった。
posted by にゃー at 18:00| Comment(2) | 小田原魚市場日報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年12月29日

今年はここ迄に致しと魚市場

小田原魚市場水揚げ概況

「米神」定置:サバ 80キロ、イナダ 40キロ
「石橋」定置:サバ 40キロ、ヒラソウダ 40キロ、イシダイ 50キロ
「 岩 」定置:サバ、アカヤガラ ほか
「原辰」定置:ヒラソウダ、アオリイカ ほか
「江の安」定:休漁
「二宮」定置:イシダイ 80キロ ほか
「福浦」定置:休漁
「大磯」定置:小アジ、イトヒキアジ ほか

伊豆方面からは、
「富戸釣船」:釣ムツ 40キロ ほか
「真鶴釣船」:釣イナダ 90キロ ほか

20171229_090507.jpg大型定置のほとんどが今日で網納めを迎え、明日30日は「忘れ物ないわね〜?」的な確認営業日となりそうな開市日ではありますが、市場がやっているのに「小田原の地魚」が満足に揃わないという事に不満を漏らす人もチラホラ。
20171229_aorisan.jpg水揚げも安定の右肩下がりで、魚の年末調整が何処まで続くのか、年明けにすら不安を覚える日々が続きます。年末期待の刺し網の「ヒラメ」も少ないままで、どの魚も少ないけれど、強いて言って多かった魚介類は定置網の「アカヤガラ」と素潜りで「赤ナマコ(マナマコ)」、刺し網に「マトウダイ」という所でしょうかねえ。
あ。明日も何箇統か締める定置網がありますので、水揚げが全くないって事はないのよ。念のため。
posted by にゃー at 17:54| Comment(2) | 小田原魚市場日報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年12月28日

こじらせ魚市場

小田原魚市場水揚げ概況

「米神」定置:サバ 120キロ、イナダ 50キロ、ヒラソウダ 50キロ
「石橋」定置:サバ、イナダ ほか
「 岩 」定置:サバ 100キロ、ヤリイカ 30キロ
「原辰」定置:ヒラソウダ 250キロ ほか
「江の安」定:アオリイカ、ヤリイカ ほか
「二宮」定置:スルメイカ、カワハギ ほか
「福浦」定置:イナダ 190キロ、ワラサ 100キロ
「大磯」定置:クロダイ ほか

伊豆方面からは、
「川奈杉本」:メジナ 80キロ ほか
「真鶴釣船」:釣イナダ 70キロ

20171228_070440.jpg病んでるわけではないけれど。
やんで欲しいのは、北国の雪。
病んでるわけではないけれど。
ヤムヤム言いたい、旬の地魚。
それでもこんな小田原に今日もヤンデレ。
posted by にゃー at 15:49| Comment(0) | 小田原魚市場日報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年12月27日

大いに魚市場を盛り上げろ

小田原魚市場水揚げ概況

「米神」定置:サバ 300キロ、小サバ 90キロ、ヒラソウダ 50キロ
「石橋」定置:サバ 140キロ、小サバ 50キロ、ヒラソウダ 60キロ
「 岩 」定置:マルソウダ 230キロ ほか
「原辰」定置:休漁
「江の安」定:休漁
「二宮」定置:アジ、サバ ほか
「福浦」定置:休漁
「大磯」定置:アジ 50キロ ほか

伊豆方面からは、
「真鶴定置」:イナダ 360キロ ほか

20171226_gogola.jpg箱根に行くと町はすっかり「歓迎!箱根駅伝」一色。正月の恒例イベントとして、全国の駅伝ファンが待望していると思います。
沿線の人出、テレビの視聴者、出場校規模、広告宣伝から報道にいたるまで、全てにおいて世界一盛り上がる駅伝と言っていいでしょう。そもそも駅伝が、日本発祥の競技ではあるが・・。
何故ここまで盛り上がるのか?当然、実施時期、出場校の知名度、コース沿線の住人等、多くの要素が挙げられますが、やはり選手一人一人が損得無しに実力をぶつけ合うと共に、タスキを介した「絆」と団体競技ゆえの化学反応がドラマを呼び、努力が結実する瞬間のカタルシスに産まれる青春の感動と涙、更に言えばそこに自分の人生を重ねあわせる感銘が、人々を惹き付けるのだと思います。
競技の魅力の一つに「留学生ランナー対日本人ランナー」という構図があると思います。一体今年は何人抜きが見られるのか、果たして強豪校は留学生を要した新興校の追い上げをかわす事ができるのか等々、今でこそ陸連の規定により留学生枠は一校2名まで、出走は1名のみとなっていますが、その規定以前なら勝つ為に全員を留学生にするという選択肢もあったわけです。しかし、それをしなかった各校の監督は、当然、日本人選手の立場の事も考えていたでしょうし、それよりも駅伝が競技として盛り上がるかどうか、駅伝のためになるか否かを考えたのだと思います。
留学生選手一色のチーム同士がしのぎを削っていたとして、たとえ母校の襷を握っていたとしても、そこには100%の母校愛と応援は産まれるのでしょうか。これは人種差別でも、排他主義でもなく、純粋に駅伝という競技の魅力を考えた時に、自然とわき上がる気持ちだと思います。
天然地魚100%の刺身盛り合わせの中に、脂の乗った養殖魚があった時、その脂に多くの人は感動を覚えます。しかし、これが養殖魚100%の刺し盛りであったとき、多くの人は辟易しかしないでしょう。
季節感と鮮度感、そこに花鳥風月すら覚える地魚の魅力は、養殖魚には無いものですし、その日に獲れた一点ものや一本釣りともなれば、プライスレス。しかし、一方で普通においしい刺身を多くに人々に提供したいという社会的要求があり、そこに養殖魚が合致したのだと思います。
養殖魚は留学生ではありませんが、ひとつのドラマを構成する要素として、演出次第で効果的な使い方や魅力的な味わい方ができる武器である事は確かです。
そして、みんな待望と言えば、「福浦」定置。
明日、久々にして本年最後の操業(底網)予定です。思わぬ掘り出し物があるや、なしや!?
posted by にゃー at 16:16| Comment(0) | 小田原魚市場日報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年12月26日

魚市場にふぞろいの魚たち

小田原魚市場水揚げ概況

「米神」定置:サバ 90キロ、イナダ 80キロ、ヒラソウダ 70キロ、アカヤガラ 40キロ
「石橋」定置:サバ 100キロ、イナダ 50キロ
「 岩 」定置:マルソウダ 220キロ ほか
「原辰」定置:カワハギ 30キロ、ヒラソウダ 30キロ
「江の安」定:カワハギ 30キロ、ヒラソウダ 30キロ
「二宮」定置:カワハギ 60キロ、サバ 50キロ、ヒラソウダ 50キロ
「福浦」定置:休漁
「大磯」定置:アジ 110キロ ほか

伊豆方面からは、
「真鶴定置」:イナダ 800キロ

東方面からは、
「平塚定置」:アジ 270キロ、マルアジ 150キロ

20171226_ashinoco.jpg昨日は雨からの風。本日は夜明けからの風。そして明日も吹く?
風が吹くと「カワハギ」が増えると言われますが、名前こそ挙がっているものの、あまりに他の魚が少ないために上位に押し出されてランクインしているようにも見えます。
さらに平塚方面の「アジ」、そして真鶴方面の「イナダ」を除いた小田原周辺だけで見ると、我が目を疑うほどの貧漁が相次いでおり、ここへ来てのシケが追い打ちをかけるように魚の集まりを悪くしています。
確かに年の瀬も押し迫ったこの時期は、一般的な惣菜魚は売れにくくなり、魚売り場はどこも「カニ」や「鮭」、「かずのこ」やら「かまぼこ」などに占領されて出番がないのですが、それでもハレの日にふさわしいお刺身を求めて、白身魚を中心に需要が高まります。中でも高級と言われる魚ほど人気が高まるのも特徴で、「マダイ」や「アカムツ」はもちろんのこと「クロムツ」や「キンメダイ」、「アマダイ」や「クエ」、「アコウダイ」などが待望されています。
20171226_pyupyu.jpgしかし、やる気はあってもこう風が強くちゃ釣りにも行けないのが現状で、今日も稲取や下田方面は早々に帰港したとの情報があります。
残された期待を一身に背負う小田原の「ブリ」ですが、本日も姿を見ることは出来ませんでした。
本年の魚市場の営業日も残り四日、明日にはその勇姿を一本でも拝むことが出来るのでしょうか。
posted by にゃー at 16:10| Comment(0) | 小田原魚市場日報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年12月25日

魚市場では現金に体を張れ

小田原魚市場水揚げ概況

「米神」定置:サバ 150キロ、ヒラソウダ 240キロ、イナダ 120キロ、マルソウダ 50キロ
「石橋」定置:サバ 180キロ、ヒラソウダ 80キロ、小サバ 130キロ
「 岩 」定置:サバ 300キロ、ヒラソウダ 140キロ、マルソウダ 80キロ
「原辰」定置:ヒラソウダ 80キロ ほか
「江の安」定:休漁
「二宮」定置:休漁
「福浦」定置:休漁
「大磯」定置:アジ 140キロ ほか

伊豆方面からは、
「川奈杉本」:メジナ 80キロ ほか
「伊東釣船」:釣キンメダイ 45キロ
「宇佐美釣」:釣クロムツ、釣メダイ ほか
「真鶴釣船」:イナダ 280キロ

東方面からは、
「平塚定置」:マルアジ 610キロ、アジ 70キロ
「江ノ島網」:メジナ 70キロ ほか

セリとは、お金を出したら出したなりの品物が買えるという、実に良く出来たシステム。悪質なクレーンゲームの様にお金をいくらつぎ込んでも商品が取れないなどという設定はありえません。
その為には、セリの前に入念な準備が必要になることもあります。情報収集(市場の入荷状況を把握)、漁模様と魚の下見(実際にどんなサイズや品質の魚が獲れているか確認)、下付け(それぞれの品物に対する適正な相場観を頭にインプット)、さらに他の買参人との事前交渉(談合ではない)や商品の品定め(意見交換)など。
さらに実践的なこととしては、セリの順番(毎日異なる)の把握から立ち位置(欲しい商品の前やセリ人の横)から移動する動線の確認(買えなかったときのことも想定)、発声練習(独特の符牒は言いにくい)をする人もいます。
20171225_yainoyaino.jpgさらに手練れともなると、セリ人に相場の確認や購入意思の表明まで行う者もいれば、商品の順番を入れ替えるように進言したり、先取りとは異なるが、セリ前に商品に自分の番号札を入れる者もいるとかいないとか。
とはいえセリは生き物、ここまでしてもその場の空気とスピード感、数十人が参加するセリは想定外のことが起るのはむしろ当然。準備万端整えたとしても、かならず上手く買えるとは限りません。
しかし、知力、体力、時の運ではありませんが、お金とちょっぴりの勇気、そして情熱さえあれば、あなたの欲しい商品は必ず手に入るでしょう。
posted by にゃー at 17:43| Comment(0) | 小田原魚市場日報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする