小田原魚市場水揚げ概況
「米神」定置:ショウゴ 80キロ、マルソウダ 60キロ
「石橋」定置:ショウゴ 80キロ、メアジ 50キロ、イナダ 40キロ、マルソウダ 40キロ
「 岩 」定置:マルソウダ 210キロ、ヒラソウダ 190キロ、メアジ 100キロ、ショウゴ 60キロ、イナダ 40キロ
「原辰」定置:ヒラソウダ 60キロ ほか
「江の安」定:休漁
「二宮」定置:カワハギ 110キロ、イシダイ 40キロ、ショウゴ 50キロ
「福浦」定置:ワラサ 130キロ、アカヤガラ 50キロ
「大磯」定置:休漁
伊豆方面からは、
「富戸釣船」:釣ムツ 50キロ ほか
獲れた魚は氷の中。それを見守る人たちは氷の世界。みんな寒そうに競りの始まるのを今か今かと待っております。りんご売りはいませんでしたが、市場の中には魚売りが闊歩。少ない地魚も画期的な色になり「ミノカサゴ」すら魅力的に映っていました。
そしてこの寒い日、とってもポカポカになる人がチラホラ。そう、本日はみんなが待ってた「年金支給日」だったのです。
みんな?
平成28年度 水産白書掲載の資料「年齢階層別の魚介類摂取量」を見れば、10代〜40代に大きな差は見られないものの、50代から上の増え方は明らかに段違いで、年金受給者層は魚食を支える大きな力になっていることが一目で分かります。
当然、昔から魚を食べ慣れている世代と言うこともあるでしょうし、年を考えての健康志向に拠るところも大きいのでしょう。また、牛や豚などの肉食に対するグルメ意識もあるかもしれません。より庶民的で馴染みやすく、飽きの来ないおかずとしての魚食が、体に染みついていると言えるかも知れません。
これら体に魚食文化が染みついた人たちが、積極的に大好きな魚を買い調理する。そんな当たり前の事を待っているのです。
しかし今、摂取量で上位を占める高齢世代でも、年を追う毎にその量が漸減していることも分かります。今後、20年、30年経ったとき、魚食が食文化としてどう残っているのか?今のままの水産物の流通・消費が成り立っているのか?
今からでも遅くない。魚食と切っても切り離せない「日本の伝統的食文化としての和食」を義務教育化すべきなのではないだろうか。
そもそも給食にパンと牛乳がでている時点で、俺は小学校の頃から疑問に思っていた・・云々。