小田原魚市場水揚げ概況
「米神」定置:サバ 150キロ、ヒラソウダ 240キロ、イナダ 120キロ、マルソウダ 50キロ
「石橋」定置:サバ 180キロ、ヒラソウダ 80キロ、小サバ 130キロ
「 岩 」定置:サバ 300キロ、ヒラソウダ 140キロ、マルソウダ 80キロ
「原辰」定置:ヒラソウダ 80キロ ほか
「江の安」定:休漁
「二宮」定置:休漁
「福浦」定置:休漁
「大磯」定置:アジ 140キロ ほか
伊豆方面からは、
「川奈杉本」:メジナ 80キロ ほか
「伊東釣船」:釣キンメダイ 45キロ
「宇佐美釣」:釣クロムツ、釣メダイ ほか
「真鶴釣船」:イナダ 280キロ
東方面からは、
「平塚定置」:マルアジ 610キロ、アジ 70キロ
「江ノ島網」:メジナ 70キロ ほか
セリとは、お金を出したら出したなりの品物が買えるという、実に良く出来たシステム。悪質なクレーンゲームの様にお金をいくらつぎ込んでも商品が取れないなどという設定はありえません。
その為には、セリの前に入念な準備が必要になることもあります。情報収集(市場の入荷状況を把握)、漁模様と魚の下見(実際にどんなサイズや品質の魚が獲れているか確認)、下付け(それぞれの品物に対する適正な相場観を頭にインプット)、さらに他の買参人との事前交渉(談合ではない)や商品の品定め(意見交換)など。
さらに実践的なこととしては、セリの順番(毎日異なる)の把握から立ち位置(欲しい商品の前やセリ人の横)から移動する動線の確認(買えなかったときのことも想定)、発声練習(独特の符牒は言いにくい)をする人もいます。
さらに手練れともなると、セリ人に相場の確認や購入意思の表明まで行う者もいれば、商品の順番を入れ替えるように進言したり、先取りとは異なるが、セリ前に商品に自分の番号札を入れる者もいるとかいないとか。
とはいえセリは生き物、ここまでしてもその場の空気とスピード感、数十人が参加するセリは想定外のことが起るのはむしろ当然。準備万端整えたとしても、かならず上手く買えるとは限りません。
しかし、知力、体力、時の運ではありませんが、お金とちょっぴりの勇気、そして情熱さえあれば、あなたの欲しい商品は必ず手に入るでしょう。
2017年12月25日
アキアミ
「アキアミ」という小エビだそうです。
「アミ」と名は付くが、「オキアミ」とは別の種類ということです。
確かによく見ると「エビ」の形をしている・・・しかし小さい。2〜3センチがやっと。「サクラエビ」に近いエビの種類と言うことだが、色も薄く肌色。サイズも小さく、その昔は乾燥させ着色されて代替商品というか、まがい物として流通していたこともあるとか。
良く取れるのは瀬戸内海や三河湾。塩辛や佃煮によく利用されるが、そういえばチョイと気の利いたキムチなどは「アミエビ」を入れると聞いたことがあるが、コイツのことらしい。
漢字で書くと「秋醤蝦」。秋に良く獲れ、昔から利用されていたのだろう。インドから中国、韓国、日本に至る内湾や河口域に棲息している・・・と。
獲れたばかりの「生」状態で、ここに並んでいるのは初めて見ました。