小田原魚市場水揚げ概況
「米神」定置:サバ 300キロ、小サバ 90キロ、ヒラソウダ 50キロ
「石橋」定置:サバ 140キロ、小サバ 50キロ、ヒラソウダ 60キロ
「 岩 」定置:マルソウダ 230キロ ほか
「原辰」定置:休漁
「江の安」定:休漁
「二宮」定置:アジ、サバ ほか
「福浦」定置:休漁
「大磯」定置:アジ 50キロ ほか
伊豆方面からは、
「真鶴定置」:イナダ 360キロ ほか
箱根に行くと町はすっかり「歓迎!箱根駅伝」一色。正月の恒例イベントとして、全国の駅伝ファンが待望していると思います。
沿線の人出、テレビの視聴者、出場校規模、広告宣伝から報道にいたるまで、全てにおいて世界一盛り上がる駅伝と言っていいでしょう。そもそも駅伝が、日本発祥の競技ではあるが・・。
何故ここまで盛り上がるのか?当然、実施時期、出場校の知名度、コース沿線の住人等、多くの要素が挙げられますが、やはり選手一人一人が損得無しに実力をぶつけ合うと共に、タスキを介した「絆」と団体競技ゆえの化学反応がドラマを呼び、努力が結実する瞬間のカタルシスに産まれる青春の感動と涙、更に言えばそこに自分の人生を重ねあわせる感銘が、人々を惹き付けるのだと思います。
競技の魅力の一つに「留学生ランナー対日本人ランナー」という構図があると思います。一体今年は何人抜きが見られるのか、果たして強豪校は留学生を要した新興校の追い上げをかわす事ができるのか等々、今でこそ陸連の規定により留学生枠は一校2名まで、出走は1名のみとなっていますが、その規定以前なら勝つ為に全員を留学生にするという選択肢もあったわけです。しかし、それをしなかった各校の監督は、当然、日本人選手の立場の事も考えていたでしょうし、それよりも駅伝が競技として盛り上がるかどうか、駅伝のためになるか否かを考えたのだと思います。
留学生選手一色のチーム同士がしのぎを削っていたとして、たとえ母校の襷を握っていたとしても、そこには100%の母校愛と応援は産まれるのでしょうか。これは人種差別でも、排他主義でもなく、純粋に駅伝という競技の魅力を考えた時に、自然とわき上がる気持ちだと思います。
天然地魚100%の刺身盛り合わせの中に、脂の乗った養殖魚があった時、その脂に多くの人は感動を覚えます。しかし、これが養殖魚100%の刺し盛りであったとき、多くの人は辟易しかしないでしょう。
季節感と鮮度感、そこに花鳥風月すら覚える地魚の魅力は、養殖魚には無いものですし、その日に獲れた一点ものや一本釣りともなれば、プライスレス。しかし、一方で普通においしい刺身を多くに人々に提供したいという社会的要求があり、そこに養殖魚が合致したのだと思います。
養殖魚は留学生ではありませんが、ひとつのドラマを構成する要素として、演出次第で効果的な使い方や魅力的な味わい方ができる武器である事は確かです。
そして、みんな待望と言えば、「福浦」定置。
明日、久々にして本年最後の操業(底網)予定です。思わぬ掘り出し物があるや、なしや!?