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2018年01月21日

シキシマハナダイ

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花鯛の名の如く、まるで花びらのような魚


「アマダイ」や「アカムツ」、「イサキ」などの釣りの外道として市場に時々入荷するが、ほとんどまとまることはない。今回は「イナダ」釣りの外道として釣れた唯一の一匹。

派手な見栄えと、薄く側扁した魚体が嫌われ市場評価も低いが、「」は喜んでくれた。
※氏のサイトの説明「釣り情報」の欄には「相模湾では水深60〜100m前後で狙うマダイ釣りなどに混ざる魚。必ず来るポイントがあり小田原早川港前などでよく釣れた。」とある。

20110131_shikisima.jpgかつて活魚での入荷も見掛けたことがあるが、比較的寒い時期に見掛けることは少ない。泳いでいる姿もヒラヒラして、まさに花びら。

しかし、こうして深場釣りの外道を見てくると「黄色〜桃色〜赤色」というのは、深海の鉄板の色のようだ。

もちろん赤い光を吸収する海の中では「赤色」は深くなるにつれて減っていき、さらに光の届かない200メートル以上の深さになると赤色はなくなり、赤い魚たちは黒く、真っ暗闇に溶け込むという形になります。

さらにもっと深場にいる「チョウチンアンコウ」などは紫がかった黒ですし、深場に棲む魚は最初から黒くなっていればよいとも思うのですが、赤であっても問題なく、プランクトン等によるエサの色素などが分解されずに残り、赤くなっていったと考えられます。
その赤色のおかげで美味しそうに見える魚もいれば、派手すぎてチョットといわれる魚も有るなんて、面白いですね。

あれ?深く潜るにつれて魚の色が「黄色→桃色→赤色→紫黒色」と変化していくって・・・これって「ももクロ」じゃないすか。

つまり、今よりもっとディープな世界に潜っていくって事なのね。
今日のライブは必見だい!
posted by にゃー at 10:04| Comment(0) | ギョッ!魚だらけの水泳大会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

カスミサクラダイ

kasumisakura.jpg
まだまだいるいる
「アマダイ」釣外道シリーズ


赤から橙とも桃色とも付かないようなグラデーションに彩られた全身に、オシャレに掛かる霞のような白い線。フチを飾るヒレは黄色に染められ、深海お嬢お決まりの「アマダイ」外道の王道コーデ。
ポイントは、弓なりにラインを強調する黄色の側線だね。

ウメでもなければ、ツバキでもない、これは霞がかった満開の桜だ。うん。

そう思うことに致しましょう。

魚の名前も色々ありますが、花の名前が付く魚介も珍しくないですね。

「サクラダイ」に始まる「桜」が一番人気だとは思いますが、
「スミレヤッコ」などの「菫」、
「クロユリハゼ」の「百合」、
アヤメカサゴ」の「菖蒲」なんてのもいますね。
ヤマブキハタ」の「山吹」や「ウメイロ」も「梅」かな?
「フジイロサンゴアマダイ」は「藤」か。
「バラハタ」は「薔薇」でしょうけど、
バラムツ」は「薔薇のトゲ」だよなあ、どう考えても。
そういえば「バラムツ」は、小田原の地方名では杉の木の肌に似ていると言う事で「スギウオ」とも呼ばれます。

「ボタンエビ」の「牡丹」も花由来でしょうねえ。

「花」でくくれば「○○ハナダイ」や「ハナ○○」。色々いますが。

「アコウ」の仲間に「ボウズキ」っていますけど、それは果実ですね。
「レモンスズメダイ」や「ナシフグ」もいます。

他に植物関連では、次の語句が用いられていますね
ゴマ ササ ツクシ コンニャク モロコシ クサ ヒイラギ マツ ヤナギ キュウリ ニシキもかな?

他には何がいますかねえ?
posted by にゃー at 09:23| Comment(2) | ギョッ!魚だらけの水泳大会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年01月20日

まるで魚市場もペタンコ

小田原魚市場水揚げ概況

「米神」定置:イナダ、イシダイ ほか
「石橋」定置:イナダ ほか
「 岩 」定置:ホウボウ、サバフグ ほか
「原辰」定置:カワハギ、ホウボウ ほか
「江の安」定:メジナ、ホシエイ ほか
「二宮」定置:休漁
「福浦」定置:サバ、イナダ ほか
「大磯」定置:アジ 30キロ ほか

伊豆方面からは、
「真鶴釣船」:釣イナダ 390キロ ほか
「川奈釣船」:釣キンメダイ 60キロ
「宇佐美釣」:釣クロムツ、釣メダイ ほか

東方面からは、
「平塚定置」:アジ 70キロ、スズキ 70キロ、イナダ 90キロ、マルアジ 40キロ

週明けの予報では、小田原周辺に雪もありえる冷え込みと低気圧だとか。
関東地方全域が強烈な寒波の下にさらされキュンと冷え込むという。幸いに小田原はもっとも寒波の影響を受けにくい場所にあり、小田原だけ雪が降らないという神がかったバリア地域でもあるが、今回、どこまでその神通力が通用するか不透明である。
20180120_0658.jpgまるで今朝獲れた「ミツクリザメ」の肌の色のように。
国府津沖の刺し網に掛かった今回の一匹は、水槽に入れてもゆっくりではあるが遊泳中の姿勢も安定しており、ホバリングをするなど落ち着いてるように見え、活きているサメとして見れば、好調と言える状態にあった。ただエラが全開になっており、呼吸に関して若干不安定であるのが気がかりであった。
「これは誰かに見せなくてはならない」。一昨日「米神」漁場の水揚げに「新江ノ島水族館」が地魚目的に帯同していたのを思い出し、早速連絡してもらった。
コチラの報告に拠れば、一応展示には成功したようである。
前回、私が「ミツクリザメ」を確認したのが、2013年12月18日。漁獲は今回と同じ、国府津の「浩丸」。漁場もほぼ同じであった。
20180120_1056.jpgこの後、二ヶ月間の目立った地震活動はコレくらい
ちなみに今朝の水揚げに「トウゴロウイワシ」あり。水揚げ記録に名を連ねるのは、2011年1月以来の事である。
今月末には皆既月食もあるし、まだまだ一波乱ありそうだぞ。
posted by にゃー at 18:12| Comment(0) | 小田原魚市場日報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年01月19日

トラギスの仲間たち

深場の「アマダイ」釣りをしていると外道がいっぱい。

先日の「アカイサキ」に続いて良く釣れるのが「トラギス」の仲間。

re20180205_torakiss.jpg標準和名「トラギス」という魚は、「ハゼ」のような丸長の体型に赤褐色をした複雑な模様が入った約20センチ前後の沿岸魚だが、市場内ではごく稀に定置網などにも入る程度で、ほとんど見掛けることはない。

今回紹介するのは深場釣りで釣れる「トラギス」の仲間で、小田原周辺では次の3種類がよく知られている。

よく見掛ける順に、まず
クリーム色の体に鞍のような模様が連続する
「クラカケトラギス」
2014_kuratora.JPG

オレンジ色の魚体に黒い点々模様がチャームな
「オキトラギス」
2014_okitora.JPG

赤い魚体に黄帯がまるで子供の水彩画のような
「アカトラギス」
20180113_akatora.jpg

の三本です。
来週もまた見て下さいね〜。

ジャンケン・・ポンッ

うふふふふふ
posted by にゃー at 19:40| Comment(0) | ギョッ!魚だらけの水泳大会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

見える魚市場が全てじゃない

小田原魚市場水揚げ概況

「米神」定置:イシダイ 50キロ、ホウボウ 30キロ
「石橋」定置:イシダイ、ホウボウ ほか
「 岩 」定置:イシダイ 80キロ、アオリイカ 30キロ
「原辰」定置:メジナ、イシダイ ほか
「江の安」定:カワハギ ほか
「二宮」定置:休漁
「福浦」定置:イナダ 160キロ、ワラサ 65キロ、イシダイ 70キロ
「大磯」定置:アオリイカ、クロダイ ほか

伊豆方面からは、
「真鶴釣船」:釣イナダ 120キロ
「川奈杉本」:ヒラスズキ、メジナ ほか
「宇佐美釣」:釣クロムツ 30キロ、釣キンメダイ 40キロ

東方面からは、
「平塚定置」:アジ 40キロ

あれ・・?魚が・・?遅れて・・?いるよ・・?
「いっこく堂」のネタの如く、まるで季節は衛星中継。
「福浦」定置の一週間に一度のお楽しみ底網水揚げ以外は、いま、ふたたびの奈落
それでもボリューム、バラエティ、そしてクオリティ。と三拍子揃った「福浦」の実力と豪華っぷりは、まさしく第6期「ゲゲゲの鬼太郎」状態。
レジェンド続々の超豪華声優陣はもちろんのこと、注目はハイヒールの似合う「ねこ娘」の進化っぷり。おまけに声がネコ好きのお嬢様とか。
何々?「ねこ娘」の説明書きに「お金に汚いねずみ男が悪さをすると目の色を変えて豹変し襲いかかる。」って、まるで場内での風景そのままじゃん。しかも「魔女宅のキキ」をリスペクトするかの「赤ハチマキ」へのデザイン変更。20180119_0752.jpgえ?リボンじゃないかって?頭に巻くという意味で一緒でしょ。コリャあ観るっきゃない。
そして妖怪といやあ、今朝の市場にもふたたびの「ぼうず」出現。しっかりいただきました。
posted by にゃー at 17:52| Comment(0) | 小田原魚市場日報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年01月18日

魚市場ららばい

小田原魚市場水揚げ概況

「米神」定置:イナダ 50キロ、イシダイ 30キロ
「石橋」定置:イナダ 30キロ ほか
「 岩 」定置:サバフグ 50キロ、サンマ 30キロ
「原辰」定置:カワハギ、イナダ ほか
「江の安」定:カワハギ、ヤリイカ ほか
「二宮」定置:休漁
「福浦」定置:サバ、イナダ ほか
「大磯」定置:小アジ ほか

伊豆方面からは、
「真鶴釣船」:釣イナダ 200キロ
「網代定置」:ブリ 340キロ
「赤沢定置」:イシダイ 110キロ

東方面からは、
「平塚定置」:アジ 110キロ

どうですか、休市明けでほとんど目方がなかった魚たちが、今朝は少しずつでも目方になってきましたよ。
「イナダ」にしても「サンマ」にしても、その量が増えてきて、なんとなく底打ち感がしませんか?
「ブリ」やら「イシダイ」やらも顔出して、賑やかになってきた気がしませんか。無いものねだりの子守唄はもう止めだ。
そう言えば「ヨリトフグ」が最近話題とか。小田原でも見掛けます、「去年の記事」と先日の「地魚広辞苑」もご参考にどうぞ。
20180118_simex.jpgさて、水揚げ概況をご覧の方より、今年度は「ヒラメ」の水揚げ枚数が記載されていない旨の問い合わせを複数頂きました。水揚げ量が多いときには、相場の軟化を想像し、魚屋さんへ買いに出かけたり、小田原サーフでのショアジギングのタイミングや群れ到来の指標として活用している等、いろいろな方が見ているなあと教えられました。
小田原漁港は、神奈川県下でも「ヒラメ」の水揚げ一位を誇り、刺し網漁業のメッカとしても知られております。「ヒラメ」に関して小田原の漁業者は自主的な種苗放流や漁獲制限、禁漁設定などの管理を行い資源を永続的に守りながら操業しており、その弛まぬ努力の積み重ねによって水揚げが守られていると感じます。これら管理の成果を見る上で水揚げ枚数を共有する事は最も簡単に漁業者のヤル気にもつながり、また水揚げ目標や量の把握、検討データとして有意であることも承知しております。しかし、それでもその数字を秘匿する理由は何かと問われれば、業務的必然と答える以外にありません。
え?業務的怠慢では?とお思いの方もおられましょうが、この「ヒラメ」の枚数データを収集する手間の為に、このブログ全体の更新が途絶える事とのどちらを選択するのか?と問われれば、自ずと答えは明らかになると思われます。結果的に数字が明らかにならない事になり、申し訳ないのですが、「ヒラメ」の漁獲が増えてきた際には記事にて大漁の報告はなされましょうし、具体的な数字はなくとも、ある程度の想像は出来るようにするつもりでございます。今後より一層、記事内容の充実を図ると共に、末永くご注目下さいますようお願い申し上げます。
posted by にゃー at 14:54| Comment(0) | 小田原魚市場日報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする