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2018年03月01日

ラブカ

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ぐわっ!とまるで恐竜のようないで立ち


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それもそのはず、1億年も昔から変わらぬその姿


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鰓の赤が、まるで「シンドラーのリスト」の少女


走るシーラカンスといえば「初代デボネア」。
この魚は、まさにサメの中の「シーラカンス」。
これに勝るモノは、もはや「シーラカンス」しかないと言えるだろう。

「生きた化石」は市場にもゴロゴロいるが、海から揚がってきたモノは初めて見た。

この長い体を使って、鰻のようにニョロニョロと泳ぐのだという。

原始的な魚だけあって環境亭応力が低く、深海から揚げるとすぐに弱ってしまうため、なかなか長期飼育が難しい。

20180301_0855.jpg国府津の名門深海漁師「浩丸」氏によれば、昨日の漁獲時には活きていたそうで、今朝も上場時には活きていたそうだが、確認した時には残念ながらお星様になっていた。

20180301_084722.jpg環境適応力は低いが、獲物の捕獲に関しては有能で。写真の通り大きく開く顎、そしておにぎりをも丸呑みにせんとする口、そして捕らえた獲物を決して逃がさない鋭利な牙。
「ミツクリザメ」もそうであったが、深海ではエサとの出会いは奇跡であり、千載一遇。その機会を逃したら次はいつになるか分らないのである。狙った獲物は逃がさない。
その貪欲さは見事、サメの形態となって現われ、現代まで残っているのである。

この魚が、一億年も生き長らえた理由の一端を垣間見た気がした。

しかし「ラブカ」って昔、何かで「裸の鮫」の意味で「裸鱶」だと聞いた記憶があるのだが、漢字で書くと「羅鱶」なのだそうだ。さわり心地が羅紗だとか。

むしろ「ラッシャー木村」なみに時代遅れのサメ、という意味かも知れないが。
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posted by にゃー at 17:22| Comment(0) | ギョッ!魚だらけの水泳大会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

魚市場スケッチ

小田原魚市場水揚げ概況

「米神」定置:サバ 140キロ、イシダイ 40キロ
「石橋」定置:カタクチイワシ、イシダイ ほか
「 岩 」定置:ヤリイカ 230キロ、スルメイカ 60キロ、ボラ 50キロ
「原辰」定置:ヤリイカ 270キロ ほか
「江の安」定:ヤリイカ 150キロ ほか
「二宮」定置:休漁
「福浦」定置:イナダ 1.1トン ほか
「大磯」定置:ヤリイカ 220キロ、アジ 80キロ

伊豆方面からは、
「宇佐美釣」:釣アブラボウズ 70キロ
「伊東釣船」:釣キンメダイ 270キロ

和歌山船 ・・・ 釣キンメダイ 100キロ

沖で吹いているのか、うねりは早くも港到達。明日にかけて南寄りの風がどこまで魚を運んでくるか。
20180301_0741.jpg今朝の水揚げ、漢字で表すと「金目槍鰍時々羅鱶手蔓藻蔓」。
それにしても杉花粉の成長著しく、風にあおられ、アチコチでくしゃみの声。
20180301_0929.jpg山には春が来ているのか?渓の春はまだ先だと聞くが。
そんなに急ぐ事はない。マイペースで近付いて行ってくれさえすれば、春は自ずとやって来る。
posted by にゃー at 16:00| Comment(0) | 小田原魚市場日報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする