典型的なスモルト個体
「ヤマメ」が海へ出ると
ご存じ「サクラマス」になります。
「サクラマス」になると、
大きいものは60センチを超え、
「ヤマメ」がせいぜい30センチに
しかならないのと比べると、
実に倍以上に成長します。
それはやはりエサに
拠るところが大きいと思いますが、
では、何故「ヤマメ」は
渓流に残る個体と
海へ下る個体へと
分かれるのでしょうか?
山に残る個体はいわゆる
「マイルドヤンキー」なのでしょうか?
いえ、実際は多くのスモルト化
する個体は一歳魚のメスであり、
たいていの場合、エサ不足による
生存競争からの脱落により
海へと降りていくと考えられています。
そして一年を海で過ごし、大きく成長して
帰ってくるのです。
ビッグ・ファット・ママとなって。
多くの場合、スモルト化する個体は、群れとなって冬の終わりに海へ出るという。
そして、故郷近辺の海で過ごし、帰ってくると言う事らしい。
来年は小田原周辺の海や川に、むっちり太った「サクラマス」が、群れをなして帰ってくる事を期待したいと思わずにはいられない。