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2018年05月12日

クロダイ

20180511_kuroday.jpg
「黒い平べったい」だから「クロダイ」

地方や信仰によっては、
弔事に用いる場合もあり、
突発的な注文に
魚市場を右往左往する
魚屋さんが時々見られます。

大きな河川の河口付近や
岩礁帯に棲息し、
春先に大きな群れとなって
産卵行動を取る。

3〜4月の産卵期前には
よく太った個体が集中し
脂もノリノリで
人気も高い。

「タイ」の仲間らしく
透き通った白い肉をしており、
身には黒い血管があって、
一見地味な肉質にも見えるが、
地味はジミでも、
滋味深い味の身は、
刺身にしても火を通しても、
普通に美味しい。

一定の人気はあるが、
それでも「マダイ」と比べると
市場評価は半分程度。

その意味で、お買得な「タイ」
であることは間違い無い。

ただ生息域の環境や餌により
泥臭くなったり磯臭くなったり、
することが知られており、
そこが安く見られる
理由であろうか。

小田原周辺の海でも、
春先の乗っ込み時期には
数百キロ単位の水揚げが続くのだが、
今年も例外ではなく、
魚の少ない昨今にあって
安定して獲れた魚の一つである。

と言うより、
近年、沿岸で増えている魚
と言えるかも知れない。

この私ですら
釣った事あるくらいだから。
.
posted by にゃー at 14:44| Comment(0) | ギョッ!魚だらけの水泳大会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年05月11日

ヨロイザメ

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☺マーク?

よく見ると目が四つある?

いえ、鼻の穴です。

20180220_yoroi3.jpg
思わず「ガオー」

深海魚「ゴジラ」

なんて言われる、

黒いサメの正体

20180220_yoroi1.jpg深場の刺し網に掛かることのある深海性の「サメ」ですが、サメらしいサメと違って体は真っ黒だし、丸い顔にヒョロリと長い体をしており、古代のサメと知られる「ラブカ」にも通じる懐古主義的なスタイルをしております。

20180220_yoroi4.jpgとはいえ、歯列はギザギザとした漫画みたいに典型的なサメの歯をしており、この歯で獲物にがぶりと食いつき、肉を噛み切るのです。
その為、深場の刺し網に掛かった魚の中には、体の一部分が丸くちぎられた跡のある魚が揚がってくることがあり、それはほぼ間違いなく、網に掛かった後に、動けなくなった獲物がコイツや仲間の「ダルマザメ」の餌食になったものと言う事です。

大抵、太りが良かったり、
肉付きが良かったりと
利用価値の高い魚が
サメの餌食になる
傾向があるとか・・

つまり、
サメに食われた跡のある魚は、

間違い無く「美味しい」

ということが言えるそうです。

サメって
優秀な目利きだったのね


サメに喰われたくなかったら

ギスギスに痩せろって事ですか

そうですか
.
posted by にゃー at 21:26| Comment(0) | ギョッ!魚だらけの水泳大会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ヨシキリザメ

20180511_kyoton.jpg
キョトーンですよ

まるで自分が何故ここにいるか
まるきり分かっていない模様・・

20180511_samesame.jpg
ドドンと横たわる青い巨体

夏になると「青魚」は
黒潮に乗って回遊してきたり、
暖かい海に誘われて
相模湾に顔を出すことが
知られていますが、

「青いサメ」も例外ではありません。

「青いサメ」と言えば・・

ストレートに「アオザメ」が
思い浮かぶ人もいる
と思いますが、

←「アオザメ」は
キバのような歯がズラッと並び
「ヨシキリザメ」の
小さめの鋸のような
歯と比べると
ナタと小刀くらいの
違いを感じます。

「アオザメ」の顔も
「ヨシキリザメ」の
つぶらな瞳とは異なって

かなりハングリーな目をしています。

見るからに「俺は危険だぞ」と言う
オーラを出して、
近付く者を圧倒します。

「ヨシキリザメ」は、
よりスマートな体をしており
顔は面長。
胸びれが長く伸びて、
体も細い。

上品な「ヨシキリ〜」に対し、

下品・・いや

おっかない「アオザメ」
と覚えましょう。

「ヨシキリザメ」は
全国的に水揚げ量が多く、
フカヒレの原料として
高級扱いされ、

気仙沼などでは活発に
取引されているそうです。

ちなみに
奥で横たわっている
灰色の物体は
メジロザメ科の
「クロヘリメジロザメ」
と思われます。
.
posted by にゃー at 20:59| Comment(4) | ギョッ!魚だらけの水泳大会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

魚市場は健全な朝の営み

小田原魚市場水揚げ概況

「米神」定置:小サバ 1.6トン、サバ 300キロ、小ムツ 90キロ
「石橋」定置:小サバ 1.3トン、サバ 130キロ、小ムツ 40キロ
「 岩 」定置:小サバ 390キロ、サバ 180キロ、ボラ 160キロ、メジナ 180キロ、イシダイ 50キロ、アオリイカ 40キロ
「原辰」定置:小サバ 230キロ、サバ 100キロ、メジナ 60キロ、カタクチイワシ 50キロ
「江の安」定:アジ 50キロ、サバ 50キロ
「二宮」定置:サバ 500キロ、小サバ 130キロ、小サバ 130キロ
「福浦」定置:イナダ 900キロ、サバ 200キロ、ワラサ 180キロ、マダイ 50キロ、イシダイ 40キロ、小ムツ 40キロ
「大磯」定置:サバ 540キロ、アジ 140キロ、カタクチイワシ 270キロ

伊豆方面からは、
「山下丸網」:ワラサ 1.8トン、イサキ 180キロ、小ムツ 50キロ
「川奈杉本」:メジナ、アカカマス ほか
「宇佐美船」:釣アブラボウズ 150キロ、生シラス 150キロ

東方面からは、
「江ノ島網」:アジ 540キロ

和歌山船 ・・・ 釣キハダ 800キロ

20180511_shmaji.jpgまるで大判小判がザックザク♪
「天然シマアジ」があったり、
「極太イサキ」や「特大アオリイカ」など極上地魚がわっしわっし。
気が付けば「サバ」や「小サバ」の一色に染められつつある小田原周辺の海。
当然、定置網の水揚げもかくありなんという状況の下、輝く宝石を見つけ出す苦労もまた楽しと、買受人の人々は目をこらす。
20180511_folks.jpg寒の戻りもようやく終わり、いよいよ初夏の始まりかという週末。
天候も安定して、「イナダ」、「ワラサ」だけじゃないお宝が、明日もたっぷり待っている事だろう。
見つけようじゃないか。明日のおかずと今月の給料の元手を。
posted by にゃー at 16:22| Comment(0) | 小田原魚市場日報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年05月10日

アメリカザリガニ

20180510_usa.jpg
「米神」定置に(V)o¥o(V)珍品来たー!

まさかの「マッカチン」です。

地魚の宝庫、相模湾だからこそ

何が来ても驚かないと

思っていた私でさえ

二度見しました。

生息域を調べてみても

水田や水路、流れの緩い河川や湖沼・・

海と書いてある文献は一つも無い。

これは大発見だ!


ありがとう、相模湾

感謝しかない、米神漁場

サンキュー・アメリカ


ん?


フト腹を見ると

お腹にぽっかりと穴が

脱皮した殻が川から流れてきたのか

それとも鳥か何かに啄まれて

海に落とされたのか


まさかの大発見は

マッカな嘘でした。
.
posted by にゃー at 14:27| Comment(0) | ギョッ!魚だらけの水泳大会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

魚市場のオリジナル本命盤

小田原魚市場水揚げ概況

「米神」定置:サバ 430キロ、小サバ 1.3トン、カタクチイワシ 150キロ、アジ 80キロ
「石橋」定置:サバ 320キロ、小サバ 300キロ、アジ 40キロ
「 岩 」定置:サバ 240キロ、スルメイカ 150キロ、アオリイカ 90キロ、トビウオ 40キロ
「原辰」定置:小サバ 590キロ、サバ 40キロ、メジナ 30キロ
「江の安」定:アジ 70キロ、サバ 30キロ
「二宮」定置:サバ 450キロ、アジ 110キロ、メジナ 120キロ、小サバ 110キロ、イシダイ 120キロ、ヒラマサ 60キロ
「福浦」定置:サバ 900キロ、小サバ 700キロ、小ムツ 90キロ、アオリイカ 40キロ、シイラ 40キロ
「大磯」定置:サバ 1.1トン、アジ 480キロ、小サバ 520キロ、イナダ 50キロ

伊豆方面からは、
「真鶴定置」:サワラ 240キロ
「山下丸網」:ワラサ 3.1トン
「宇佐美船」:生シラス 140キロ

東方面からは、
「平塚定置」:アジ 140キロ
「江ノ島網」:アジ 340キロ、サバ 100キロ、クロダイ 70キロ

20180510_ajiaji.jpgいいよ〜いいよ〜♪
ナイスだね〜可愛いねぇ〜♪
口開けてみようかぁ〜
セクシー・ダ・イ・ナ・マ・イ・ト!!
良い顔してるねぇ〜
目をトロンとさせて〜、鮮度が良いからビッカビカだね〜
いいよ〜いいよ〜♪こっち向いて〜
今度は野獣になってみようか〜GARRR!!
ウワオ!バクリ!
うん!今獲れてる「小田原アジ」最高だんね!
.
posted by にゃー at 14:01| Comment(0) | 小田原魚市場日報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする