魚体中骨抜き器販売中

2018年05月12日

魚市場のおっさんは地魚ラブ

小田原魚市場水揚げ概況

「米神」定置:アジ 1.4トン、サバ 210キロ、小サバ 280キロ、小ムツ 100キロ、カタクチイワシ 80キロ、イサキ 50キロ
「石橋」定置:小サバ 500キロ ほか
「 岩 」定置:アジ 930キロ、メジナ 240キロ、サバ 180キロ、アオリイカ 50キロ、ボラ 70キロ
「原辰」定置:マンボウ 60キロ、小サバ 90キロ
「江の安」定:小サバ 70キロ、アオリイカ 20キロ
「二宮」定置:サバ 340キロ ほか
「福浦」定置:サバ 150キロ、スルメイカ 75キロ、アオリイカ 40キロ
「大磯」定置:サバ 800キロ、小サバ 240キロ

伊豆方面からは、
「南伊豆釣」:釣イシナギ 140キロ
「川奈杉本」:クロダイ 70キロ、イナダ 40キロ、サバ 40キロ
「宇佐美船」:釣アブラボウズ 140キロ、生シラス 40キロ

高知釣船 ・・・ 釣メダイ 1.1トン
和歌山船 ・・・ 釣カツオ 930キロ

20180512_ohaji.jpg今朝一番飛び出した「アジ」豊漁の報に、ザワッと色めき立てば、刹那に市場の雰囲気は魚を渇望するサバンナ状態。
今期は特大?「小田原アジ」と、一緒にこんこんと湧き出る地魚の泉に目の色変えて飛びつく買受人から、目玉の飛び出そうな馬鹿高が出れば、周囲も思わず「うお〜」とため息。
瞬間、冷静になった頭によぎる「買っちまった」も、最早ブレーキは効かず。
その熱意は市場という名のオアシス全体に伝染し、「メダイ」も「アブラボウズ」も「オオクチイシナギ」もてんこ盛りにあって、売りは絶好調。
加えて、あふれる「カツオ」は相場ダレ気味の中にあっても、空気を読んでなんとか完売。
気温の上昇と共に、魚の量も人のボルテージも上昇。
来週は5月後半、まさしく我々にとっての一学期の中間試験、そのものになるだろう。
posted by にゃー at 14:47| Comment(0) | 小田原魚市場日報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

クロダイ

20180511_kuroday.jpg
「黒い平べったい」だから「クロダイ」

地方や信仰によっては、
弔事に用いる場合もあり、
突発的な注文に
魚市場を右往左往する
魚屋さんが時々見られます。

大きな河川の河口付近や
岩礁帯に棲息し、
春先に大きな群れとなって
産卵行動を取る。

3〜4月の産卵期前には
よく太った個体が集中し
脂もノリノリで
人気も高い。

「タイ」の仲間らしく
透き通った白い肉をしており、
身には黒い血管があって、
一見地味な肉質にも見えるが、
地味はジミでも、
滋味深い味の身は、
刺身にしても火を通しても、
普通に美味しい。

一定の人気はあるが、
それでも「マダイ」と比べると
市場評価は半分程度。

その意味で、お買得な「タイ」
であることは間違い無い。

ただ生息域の環境や餌により
泥臭くなったり磯臭くなったり、
することが知られており、
そこが安く見られる
理由であろうか。

小田原周辺の海でも、
春先の乗っ込み時期には
数百キロ単位の水揚げが続くのだが、
今年も例外ではなく、
魚の少ない昨今にあって
安定して獲れた魚の一つである。

と言うより、
近年、沿岸で増えている魚
と言えるかも知れない。

この私ですら
釣った事あるくらいだから。
.
posted by にゃー at 14:44| Comment(0) | ギョッ!魚だらけの水泳大会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする