小田原魚市場水揚げ概況
「米神」定置:小サバ 500キロ、サバ 90キロ、イサキ 50キロ、カタクチイワシ 40キロ、ホウボウ 40キロ
「石橋」定置:小サバ 200キロ、マンボウ 50キロ、マルソウダ 40キロ、ウルメイワシ 80キロ
「 岩 」定置:ボラ 200キロ、サバ 150キロ、マルソウダ 70キロ、メジナ 50キロ、イナダ 40キロ、コウイカ 40キロ、ウルメイワシ 50キロ
「原辰」定置:サバ 100キロ、カタクチイワシ 40キロ
「江の安」定:小サバ 160キロ、スルメイカ 40キロ
「二宮」定置:休漁
「福浦」定置:サバ 80キロ、アオリイカ 70キロ、トビウオ 50キロ
「大磯」定置:カタクチイワシ 700キロ、マイワシ 220キロ、サバ 340キロ、アジ 50キロ
伊豆方面からは、
「網代定置」:アジ 330キロ、ワラサ 40キロ
「川奈杉本」:アジ 260キロ、アカカマス 90キロ
よく知られたことだが、魚市場の長老も参加する競りは、毎朝、新鮮な地魚を求めて激しい攻防が繰り広げられており、老若男女入り乱れて大乱戦の様相を呈している。
需給バランスによって形成される相場は、注文の多少や競り参加人数の大小によっても大きく左右され、競り人の精神や心理状態によっても大きく変動する。
一箱一箱、選別、計量された鮮魚を競っていく時には、参加する人間がスクラムを組み、その外にいる人間が何を競っているかまるで分からないという状況になることもあるが、多くの場合はオープンにされ、声やり、手やりが物理的に届く範囲なら、競り人の360度、どこからでも競りに参加できる。
しかし、時には勢い余って押し合いが一方的になり、焦れば焦る程ヒートアップした結果、求める魚に近付こうとする力と抗おうとする踏ん張りの拮抗が崩れたとき、人間のベータ崩壊が引き起こされる事があり、その際には人の無事よりも、むしろ私としては地魚の無事を守るのに必死である。
この画像は、そのベータ崩壊を捉えた貴重な瞬間である。
改めて思う。安全第一、公正第二、清潔第三、であると。