魚体中骨抜き器販売中

2018年05月22日

きっと大丈夫な魚市場

小田原魚市場水揚げ概況

「米神」定置:アジ 120キロ、マイワシ 110キロ、小サバ 130キロ、ウルメイワシ 50キロ、イナダ・ワラサ 40キロ
「石橋」定置:カタクチイワシ 140キロ、アジ 70キロ、カワハギ 40キロ、ウルメイワシ 50キロ
「 岩 」定置:ボラ 250キロ、イサキ 300キロ、イナダ・ワラサ 150キロ、メジナ 70キロ、アジ 70キロ
「原辰」定置:小サバ 80キロ、カタクチイワシ 50キロ
「江の安」定:アジ 50キロ、サバ 50キロ
「二宮」定置:サバ 240キロ、カタクチイワシ 120キロ、イナダ・ワラサ 70キロ
「福浦」定置:サバ 150キロ ほか
「大磯」定置:サバ 100キロ ほか

伊豆方面からは、
「網代定置」:アオリイカ 90キロ
「山下丸網」:イサキ 620キロ、ワラサ 550キロ
「宇佐美船」:生シラス 110キロ

和歌山船 ・・・ 釣キハダ 420キロ

20180522_mugihop.jpg昨日の「イナワラ」ブームは一晩で去り、今朝は「サバ」か「アジ」、しかもボリュームダウンという寂しい有様に。
相模湾に黒潮系の潮流が入って来ていると言われ、沖の「キハダ」は好調の様だが、沿岸の「生シラス」も低調になりつつあり、急激に状況が変化する兆しを感じてはいるが、水揚げを見る限り、どうも良化というか良い方向へ変わっていく様に見えてこない。
産卵直前、超巨大「アオリイカ」が最接近している今、餌木で狙う最後のチャンスが来ているようだし、「スルメイカ」のご子息「ムギイカ」も20180518_fight.jpg少量ながら獲れているので、来年への期待も引き続いているとは言え、引き続き「イサキ」や「カワハギ」の好漁も待ちつつ、痩せ形に変わった「ワラサ」の姿を恨めしくも見る。
posted by にゃー at 16:47| Comment(0) | 小田原魚市場日報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

タイワンイカナゴ

20180522_082540.jpg
これなんだ〜?

君の名は?

まだ会ったことのない魚を、
探している・・・

って言ってたら、

来たよ!
20180522_082659.jpg
?????
コイツはなんだ?

獲った漁師さんも初めてなら、

私も、市場にいる人みんなが

見たこと無いと宣った。

「シロギス」のようで
「カマス」のようで
「シシャモ」のようで
「サヨリ」のようで
「ネズミギス」のようで
「サンマ」のようで

そのどれでもない・・

20180522_ikanago.jpg
さて困った

スーパーに売るのに
名前を付けてくれと言われた。

苦し紛れに
「アゴイワシ」
と付けたが

誰かが言った
「サヨリギス」
の方が良かったか?

魚の名前を付けるって

実は大変なことなんだ。

.....


そうこうしている内に

市役所の部長が

教えてくれた。

「タイワンイカナゴ」だと。

ほほ〜〜〜

初めて聞いた名だ。

なんでも

「イカナゴ」は

春に産卵する魚で、

昔は日本各地で

獲れたそうだ。

「シラス」と並んで

佃煮やチリメン、加工品など

に使われたようだが、

全国的な不漁が続き

一部では幻の魚に

なっているらしい。


かの矢沢永吉は、

♪幻で構わない〜

時間よ止まれ〜

と唄っていたが、

20180522_082701.jpg
この「タイワンイカナゴ」は

果たして幻なのだろうか?

沿岸の「シラス」の沖曳き網に
入ったくらいだから、
今までも「シラス」との混獲で、
稚魚が獲れているのかも知れない。

夏の暑い季節には
砂に潜っていると言われる

「イカナゴ」だが、

この「タイワンイカナゴ」もそうなのか?

基本的に流通するのは
小型のモノが多いようで、

鮮魚での流通は大きい物に限られるが、
ほとんどないとされるそうだ。

一応、成長するに従って

「シラス(チリメン)」

「コウナゴ(小女子)」

「イカナゴ(玉筋魚)」

「メロウド(女郎人)」

と名前の変わる出世魚でもあるそうで、

しかも大きい程、市場価値が下がるとか。

なかなか勉強になりました。

大きめの物を刺身で頂きましたが、
つるんとした身は味気ないが、
普通に美味。

干物や燻製、天ぷらにもなるそうだが、
なにしろ初めて見た、獲れた?魚だけに、
次があるかは分からないが、
もし次に獲れたら堂々と言おう。

「これは、タイワンイカナゴだ。」と。
.
posted by にゃー at 16:28| Comment(3) | ギョッ!魚だらけの水泳大会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする