小田原魚市場水揚げ概況
「米神」定置:小サバ 1.1トン、ヤマトカマス 300キロ、サバ 230キロ、マイワシ 150キロ、アジ 70キロ
「石橋」定置:小サバ 690キロ、サバ 160キロ、マイワシ 110キロ
「 岩 」定置:ヤマトカマス 580キロ、マイワシ 650キロ、小サバ 850キロ、サバ 340キロ、シイラ 65キロ
「原辰」定置:休漁
「江の安」定:休漁
「二宮」定置:休漁
「福浦」定置:休漁
「大磯」定置:休漁
伊豆方面からは、
「網代定置」:ヤマトカマス 600キロ
「南伊豆釣」:釣キンメダイ 280キロ
東方面からは、
「平塚定置」:アジ 260キロ、マルアジ 80キロ、ヒラソウダ 50キロ
今朝は台風20号のうねりが迫り、早々に西湘BP・下り線が営業を諦める中、荒れた海でも漁師たちは懸命に操業を完遂。
対峙する魚たちも波にもまれながら懸命にスイミング。洋上の戦いは明日に持ち越し、今日も引き分け再試合となった。
それでも「米神」定置には「キメジ」が2本入り、おまけで「メバチ」も入る珍事あり。「岩」の定置は、丸々「マサバ」を獲りつつも、その倍の「小サバ」を連れてきた。
そして、南伊豆からやって来た「キンメダイ」は、遅ればせながらも「金足農」の健闘を称え、同じく先走りつつも名女優「菅井きん」の冥福を祈ることに成功。
その昔、日本映画の隆盛期。東宝、松竹、大映、東映、日活・・各社に専属のおばあちゃん俳優がいた時代、彼女らは30代にしておばあちゃんを演じ、なりきり、本当のおばあちゃんになってもおばあちゃんを演り続けた。そんな彼女もしかりで、初出演?となる黒澤明の「生きる」では赤ん坊を背負ってこそいたが、爾来、その変わらぬ姿をスクリーン上に見つけては安心していた。まるで自分のおばあちゃんを見るかの様に。
決して主役にはならない、表には出ないが、役割を背負って演じるその使命感。その責任感が自分の存在意義となる。その積み重ねが人生となる。その地味さは、流通の底辺を支える我々の立場と重ねざるを得ない。
今日のイセエビ ・・・ 45キロ