魚体中骨抜き器販売中

2018年10月09日

魚市場のほぼ真ん中に地魚

小田原魚市場水揚げ概況

「米神」定置:イナダ 310キロ、サバ 90キロ、ヒラソウダ 350キロ、ヤマトカマス 70キロ、アジ 40キロ
「石橋」定置:イナダ 600キロ、アジ 590キロ、マイワシ 520キロ、サバ 480キロ、小サバ 410キロ、ヘダイ 200キロ、ヤマトカマス 200キロ
「 岩 」定置:イナダ 770キロ、サバ 160キロ、小イサキ 180キロ
「原辰」定置:休漁
「江の安」定:休漁
「二宮」定置:イボダイ 200キロ、小イサキ 410キロ、小サバ 200キロ、アジ 80キロ、イサキ 80キロ、カワハギ 50キロ
「福浦」定置:イナダ 680キロ、ヘダイ 280キロ、ワラサ 290キロ、ショウゴ 100キロ、マダイ 150キロ、クエ 60キロ
「大磯」定置:マルアジ 900キロ、アジ 600キロ、小サバ 800キロ、ニベ 130キロ

伊豆方面からは、
「網代定置」:イナダ 1.2トン、アカカマス 350キロ
「川奈杉本」:ヤマトカマス、アカカマス ほか

東方面からは、
「平塚定置」:アジ 170キロ、マルアジ 130キロ

首都東京では、昨日「藤田嗣治展」が終了したばかりだが、まだまだ「フェルメール」や「ピエール・ボナール」、さらに「歌川広重」や「横山華山」といった実に多彩な展覧会が開催中であり、アキさせない様になっている。
そして、更に芸術の秋の雰囲気を盛り上げるべく「ルーベンス」や「東山魁夷」、極めつけに豪華な「フィリップス・コレクション」と実に絢爛たる顔ぶれが控えており、多種多様な芸術を堪能できるプログラムが揃っている。芸術好きにはたまらない街ではあろうが、果たせるかな美術品でお腹は満たされないのが現実である。
日々、活きた芸術品とも言うべき地魚を目にしている我々にとって、乾いた美術品は歴史の証人ではあっても、決して食欲をそそるものではなく、あくまでも絵画であり、彫刻に過ぎない。
今朝の主役。
神の創造し給う流線型、曲線の描くの斑模様、繊細且つ大胆な中間色、そして体内に備えし脂と筋肉の二重らせん。
その魚の名を「クエ」と言う。
「九絵」という漢字にして絵画を超えた圧倒的感動と想像。
「喰え」と言われれば、誰でもその魚の前にひれ伏すであろう魅力と陶酔。
本日は「福浦」定置を中心に手頃な「活クエ」が、イケスを所狭しと独占。
ここまで多くまとまったことはないのでは?と思うか思わないかの間に急遽開催された「クエまつり」。
瞬発力で買い付けた魚屋さんはラッキーであったと言えるだろう。
「またあると思う?」の問いには、「ないね」と一言。
期待したら負け。期待しないで、獲れたときに買うのがちょうど良い。そんなもん。
posted by にゃー at 20:24| Comment(2) | 小田原魚市場日報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする