小田原魚市場水揚げ概況
「米神」定置:アジ 500キロ、メアジ 100キロ、マルソウダ 110キロ、サバ 70キロ、アカカマス 60キロ
「石橋」定置:アジ 90キロ ほか
「 岩 」定置:休漁
「原辰」定置:マルソウダ 40キロ ほか
「江の安」定:アジ、マルソウダ ほか
「二宮」定置:休漁
「福浦」定置:スルメイカ、アカカマス ほか
「大磯」定置:アジ、サバフグ ほか
伊豆方面からは、
「宇佐美釣」:釣ムツ 30キロ
「富戸釣船」:釣ムツ、釣ブリ ほか
「南伊豆釣」:釣キンメダイ 120キロ ほか
「川奈杉本」:ヤリイカ 60キロ ほか
東方面からは、
「平塚定置」:アジ、マルアジ ほか
当魚市場では、地の魚はほとんどが競りによる値付けで取引されるわけですが、競りを行うにあたり、重要なのが魚の並びです。
高い魚を先頭に持ってくるのは基本として、当日の目玉もしくは多くの人の注目を集める魚種を、その次に並べ、一気に参加者の熱気を高めます。その後に、量の多い種や比較的安い魚種で安定的な取引を確保しつつ、しかし最後の方に売れない魚種を持ってくるかというとそうではなく、最後まで買受人達を競りに惹き付け、参加させ、あわよくばその気の無い魚まで買わせるのがテクという意味で、後の方にもう一度、盛り上がりを期待できる魚種を置きます。
それにより最後まで多くの人の気を引き、盛り上がりの雰囲気を維持したまま、次の競りへと繋がっていくのが理想的と言えます(あくまでも競り人視点)。
いかに競りを盛り上げるか、上場された魚を売り切るか、魚の色気を引き出したり、見た目良く並べたり、その順番を並び替えたりするのも仕事であり、我々は魚市場のプロデューサーなのです。
つまり魚の順列は、DV=「大事・Very(とっても)」と言うこと。