小田原魚市場水揚げ概況
「米神」定置:アジ 90キロ ほか
「石橋」定置:ハガツオ 80キロ ほか
「 岩 」定置:イシダイ 65キロ ほか
「原辰」定置:メジナ、ヤリイカ ほか
「江の安」定:イシダイ、アジ ほか
「二宮」定置:休漁
「福浦」定置:ヤリイカ 60キロ ほか
「大磯」定置:アジ、サバフグ ほか
伊豆方面からは、
「網代定置」:ハガツオ 30キロ
「南伊豆釣」:釣キンメダイ 150キロ
東方面からは、
「平塚定置」:アジ 120キロ ほか
今年度は小田原の定置網で、秋からずっと「ハガツオ(ホウサン)」が獲れ続けている。
まとまった大獲れこそなかったが、1.5〜2キロ前後のサイズで「私を忘れないで」と言わんばかりにそのキツネ顔を見せてくる。
秋の魚のイメージが強い魚ではあるが、今でも少なからず獲れていれば立派な地魚と言えるだろうし、魚屋さんにとっても貴重な刺身用地魚として根強い人気がある。
それにしても海水温は昨年よりは高め推移ではあるが、平年並みだし、黒潮がダイレクトに流れ込んでいる様子もない、「ヒラソウダ」や「マルソウダ」はほぼ姿を消しつつある中で、なぜ「ハガツオ」だけがこうも獲れているのか。
他にこれほど獲れ続けている魚は見当たらなく、むしろ「カワハギ」や「ウスバハギ」など例年以下の水揚げに止まる魚種は軒並みだ。
明日からの2月になって期待されるのは「ヤリイカ」や「イシダイ」、そして「ブリ・ワラサ」、しかし定置網で獲れる魚が読み辛い昨今、天才、なかにし礼の詩ではないが、泣くの?歩くの?死んじゃうの?と問うた所でしかたない。
獲れている魚を、まずは心から愛でることが肝要。それ以外に魚を愛する者の生き残る道は、無いのだから。