小田原魚市場水揚げ概況
「米神」定置:小サバ 2.1トン、サバ 600キロ、ヤマトカマス 200キロ、ムロアジ 100キロ
「石橋」定置:休漁
「 岩 」定置:ムロアジ 100キロ、サバ 80キロ、ヤマトカマス 60キロ
「原辰」定置:ムロアジ 200キロ、小サバ 120キロ、ヤマトカマス 80キロ、サバ 50キロ
「江の安」定:ヤマトカマス 90キロ、小ムツ 70キロ
「二宮」定置:小サバ 600キロ、アジ 70キロ
「福浦」定置:イナダ 260キロ、ワラサ 70キロ
「大磯」定置:休漁
伊豆方面からは、
「川奈杉本」:サバ 50キロ ほか
「南伊豆釣」:釣キンメダイ 480キロ
近頃、定置網でよく獲れる「ムロアジ」の仲間。
小田原や伊豆周辺で「アカゼ」と呼ばれる「ムロアジ」や、クサヤを作るのに最適とされる「クサヤモロ」、「オアカムロ」などが獲れる。
どちらもよく似た魚で、漢字で言うところの「柿(かき)」と「杮(こけら)」の様なものであるが、比較するポイントさえ抑えれば実に簡単である。
しかし今、一部世間では何故「クリスタル」ではなく「クリステル」なのかという「タ」と「テ」の違いが取り上げられているが、この魚も片や「ムロ」でもう一方は「モロ」と呼ばれる不思議が存在するのである。
実はその答えも単純で、その昔、「ムロアジ」が紀伊半島の牟婁(むろ)郡周辺で良く獲れたという由来があるそうで、それが変じて「モロ」とも呼ばれるようになったと「ぼうずコンニャク氏の図鑑」には書いてあった。
最初に変化させたのは誰なのか・・今となってはわからないし、ここまで定着してしまう歴史に敬服し、その重みに思いを馳せる週末である。