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2020年06月23日

バトル魚市場ジェイ

小田原魚市場水揚げ概況

「米神」定置:カタクチイワシ 50キロ ほか
「石橋」定置:カタクチイワシ 120キロ、ジンダ 50キロ
「 岩 」定置:メカジキ 160キロ、カタクチイワシ 300キロ
「原辰」定置:モジャコ、小サバ ほか
「江の安」定:休漁
「二宮」定置:休漁
「福浦」定置:マルソウダ 190キロ、シイラ 40キロ、ワラサ 40キロ
「大磯」定置:休漁

伊豆方面からは、
「宇佐美曳」:生シラス 70キロ
「福浦沖曳」:生シラス 50キロ
「山下丸網」:イナダ 560キロ、ワラサ 60キロ

東方面からは、
「三崎釣船」:釣メダイ 60キロ ほか

159286466875996940518.jpg「ジェイ」は「地魚」のJ。
昨日から続く汐早の影響は今朝まで残り、湘南方面を中心に休漁が続出した。
現在「アジ」の漁獲量のカギを大磯、二宮の定置網が握っている現状にあって、汐早による両定置の休漁は「南北共同連絡事務所」の爆破も同然のテロ行為であり、その一報は瞬く間に市場中に広まった。
一触即発の緊張感の中で行われた競りは、地魚第一主義を盾に強権で魚を買いまくる巨大鮮魚店と飲食店を中心とした納めをシノギにする中小鮮魚店、さらに地魚販売ルートの一帯一路路線を強力に推し進める量販店勢力との三つ巴の争いに発展し、ついに「アジ」を中心とした、限られた「地魚」を求めたバトルへと拡大、ここにセリネッタカクナル鮮争が勃発した。
激しい競りの後に残ったのは、買い負けた多くの買受人の屍であり、更にその向こうには多くの消費者の涙と徒労にまみれ、いつの世も不毛なバトルによって苦労する市井の人々の姿がありありとみることができた。
このバトルに終止符を打つ為には、一刻も早い湘南方面の天候の回復と、定置網の操業再開が待ち望まれており、休み明けとなる木曜日には、豊漁と言う名の「平和条約」が締結されることが熱望されているのである。
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posted by にゃー at 17:05| Comment(0) | 小田原魚市場日報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする