「米神」定置：休漁
「石橋」定置：マルソウダ 29トン、ムロアジ 2.8トン、ヤマトカマス 1.4トン、イサキ 380キロ、小サバ 180キロ、ヒラソウダ 140キロ
「 岩 」定置：マルソウダ 2.8トン、ニザダイ 250キロ、ヒラソウダ 100キロ
「原辰」定置：マルソウダ ３トン、ヒラソウダ 300キロ
「江の安」定：休漁
「二宮」定置：ヤマトカマス 600キロ、サバ 240キロ、小サバ 280キロ
「福浦」定置：小サバ 170キロ、ワカシ 140キロ
「大磯」定置：マルソウダ 170キロ ほか
東方面からは、
「江の島網」：小サバ 150キロ、マルソウダ 120キロ、アカカマス 80キロ
相模湾の「マルソウダ」たちは考えた。
この広い海原は我々、魚たちのものだ。
我々「マルソウダ」が一致団結して定置網に体当り攻撃し、限界まで膨張させ、結果として網を破壊することができれば、相模湾の全ての魚たちは、自由で平和な生活を暮らすことができるに違いない。
全ての魚たちが、人間に漁獲される恐れなく暮らすことができる自由な海を勝ち取る為に、我々「マルソウダ」は全力で人間に立ち向かうことを宣言し、ここに「神風特別攻撃隊」を編成する。
しかし人間の英知は、ブブカの如く魚の想像の遙か上を越えていた。さすが漁業国・日本を基幹から支える漁網メーカーの開発したウルトラクロスネットだ。
海の男は言った・・「破れなければどうと言うことはない」
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