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2024年09月30日

魚市場は自分勝手で自由

小田原魚市場水揚げ概況

「米神」定置:マルソウダ 7.4トン、ヤマトカマス 6トン、イサキ 190キロ、キハダ 2本
「石橋」定置:休漁
「 岩 」定置:ヤマトカマス 870キロ、マルソウダ 750キロ、メアジ 120キロ
「原辰」定置:マルソウダ 3.5トン ほか
「江の安」定:マルソウダ 1.2トン、ヤマトカマス 200キロ
「二宮」定置:サバ 210キロ、アジ 160キロ、チダイ 120キロ、小アジ 100キロ
「福浦」定置:小サバ 310キロ ほか
「大磯」定置:サバ、ショウゴ ほか

伊豆方面からは、
「網代定置」:ヘダイ 370キロ、イナダ 270キロ

東方面からは、
「江の島網」:カタクチイワシ 500キロ、サバ 150キロ
「平塚定置」:小アジ 240キロ

今朝の魚市場、妙に静か。
休み明けだからか、それとも月末だからか?
そう思ったのも束の間、「米神」からの水揚げ報告が届いた。一気に広がる活気。
「マルソウダ(ウズワ)」、そして「ヤマトカマス(ミズカマス)」の大漁だ。
そして他にも「チダイ」、「イサキ」、「ヘダイ」・・・、見るたびに腹の底から湧き上がるこの感覚。並ぶ魚の種類が増えるたび、胃袋が反応している。

「腹が減った……」

魚市場はすぐに最高潮の熱気に包まれ、あたりには魚の種類が豊富に並び、まさにこの瞬間を待ちわびていたようだ。誰一人、期待を裏切られることはない。

「いいじゃないか、こういうのでいいんだよ、こういうので…」
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posted by にゃー at 18:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 小田原魚市場日報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年09月28日

魚市場に現れたゴルゴ

小田原魚市場水揚げ概況

「米神」定置:マルソウダ 6.2トン、ヤマトカマス 1トン、アカカマス 210キロ、イサキ 130キロ
「石橋」定置:ヤマトカマス 520キロ ほか
「 岩 」定置:マルソウダ 3.1トン、ヤマトカマス 250キロ、ボラ 220キロ、ヒラソウダ 130キロ、ヘダイ 120キロ
「原辰」定置:ヒラソウダ 360キロ、ヤマトカマス 160キロ
「江の安」定:マルソウダ 360キロ、ヤマトカマス 350キロ、ヒラソウダ 130キロ
「二宮」定置:サバ、アジ ほか
「福浦」定置:イナダ 220キロ、小サバ 190キロ、アジ・小アジ 100キロ、イサキ 100キロ
「大磯」定置:ヤマトカマス 470キロ、ヒラソウダ 240キロ、小アジ 100キロ

東方面からは、
「江の島網」:サバ 300キロ ほか

潮流が狂気じみた早さで流れ、海面は墨汁のような暗く不穏な色の渦を描いていた。
定置網は潮流に対して無力だ。激しい流れが網を捻り、膨らませ、魚を捕らえるという役割からその本質を剥奪していた。漁師たちは潮に対して逆らう術を持たず、ただ祈り、待ち続けるしかなかった。重く垂れ下がった空、風に吹かれ波は乱れ、定置網は不気味な沈黙を続ける。
この状況を彼は冷徹な眼光で見つめていた。網を動かすその手は静かだが、鋼のような意思が見て取れる。潮の流れ、風の変化、全てを計算に入れていた。やがて一瞬の静寂が訪れた。潮が止まったのだ。
その時を見逃さなかった彼は無言で合図を送り、網を引き上げる。その動きは無駄がない、まるで彼自身が網と一体化しているかのようだ。彼の表情は変わらず、眉一つ動かさない。漁師たちが網を引き上げると目に飛び込んできたのは、信じられない光景だった。網一杯に「マルソウダ(ウズワ)」が渦を描いていたのだ。
スナイパーである彼にとって、待つことこそが勝利の鍵であった。潮待ちの長い時間が実った瞬間であったが、彼にとってはただの計算通りに過ぎなかった。静かにその場を立ち去る彼の背中には、漁師たちの尊敬と畏怖の念が漂う。
しかし人間である以上、自然を掌握することはできない。それを知る者こそ、海を制する者である事を忘れてはならない。
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posted by にゃー at 15:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 小田原魚市場日報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年09月27日

ヒリヒリする9月の魚市場

小田原魚市場水揚げ概況

「米神」定置:休漁
「石橋」定置:マルソウダ 4.5トン、ヤマトカマス 3.4トン
「 岩 」定置:モロ 600キロ、ヤマトカマス 310キロ、メアジ 200キロ、マルソウダ 110キロ、ヒラソウダ 100キロ
「原辰」定置:ヤマトカマス 180キロ ほか
「江の安」定:マルソウダ 720キロ、ヤマトカマス 420キロ、ヒラソウダ 260キロ
「二宮」定置:サバ 170キロ、小ムツ 110キロ、アジ 110キロ、アカエイ 120キロ
「福浦」定置:イナダ・ワカシ 950キロ、小サバ 370キロ、チダイ 190キロ、クエ 110キロ
「大磯」定置:マルソウダ 130キロ、シロカジキ 1本

東方面からは、
「江の島網」:小サバ 800キロ、サバ 300キロ

20240927_q1.jpgさあ、今朝の魚市場。雨上がりの湿った空気の中、スタートを切った水揚げは早くもヒートアップ!大注目は「福浦定置」からの「クエ」大漁!
今朝のこの一手が市場全体に好景気の波を広げ、一気に歓喜の声が上がった。この10年で目を見張るほどに増えた「クエ」の水揚げ。この強さを見せつけるかのようにどっさりと今朝は揚がりました。20240927_q3.jpg「クエを喰え!どうじゃっす!」との絶叫が市場内に響く。これが勝者の雄叫びなのでしょうか?
20240927_q2.jpgまさに今朝の魚市場の地区優勝を決めたのは「福浦」の「クエ」と言えるでしょう!
秋の豊漁を目前にして各チームが全力をぶつけるこの市場、次なるヒーローは一体誰になるのでしょうか?
「クエ」が先導する高値市場が「アジ」の盤石を打破するのか、「クエ」の幼魚を育むアマモの早苗が繁茂する未来が来るのでしょうか?
まったく目が離せません!
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posted by にゃー at 15:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 小田原魚市場日報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年09月26日

ナルコプシー魚市場

小田原魚市場水揚げ概況

「米神」定置:マルソウダ 5.1トン、ヤマトカマス 1.2トン、サバ 150キロ
「石橋」定置:休漁
「 岩 」定置:マルソウダ 3.1トン、ヤマトカマス 600キロ、メアジ 210キロ、ヒラソウダ 160キロ
「原辰」定置:ヤマトカマス 150キロ、マルソウダ 100キロ
「江の安」定:マルソウダ 1.5トン、ヤマトカマス 1.1トン、ヒラソウダ 320キロ
「二宮」定置:アジ 320キロ、小ムツ 140キロ、サバ 120キロ、小サバ 110キロ
「福浦」定置:メアジ 490キロ、小サバ 100キロ
「大磯」定置:サバ、小アジ ほか

東方面からは、
「江の島網」:サバ、小ムツ ほか

朝晩に漂う秋の気配が、徐々に魚市場にもその影を落としてきた。
今朝の水揚げでは「マルソウダ(ウズワ)」が主役を張り、「二宮」からは輝くような「マアジ」が豊富に水揚げされた。一方で「福浦」の網には小ぶりの「メアジ」が大漁で、お目々ぱっちりで愛らしい魚も、現実的には安値で終始した。さらに「江ノ島」や「大磯」と言う湘南の網は、昨日の大漁が嘘のように静かな水揚げとなった。原因は不明だが、潮の流れが早く、魚の動きを抑え込んだのかもしれない。
「ヤマトカマス(ミズカマス)」は海の中で日ごとに大きく育っており、値段も安定してきた。しかし昨年の様な大漁には至らず、各方面に不満が残る。その理由は依然として霧の中で、秋の空を見上げつつ解決策を探ろうとしているが、雲の流れと自然の気まぐれは、そう簡単に人の思惑に応えてはくれないのかもしれない。
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posted by にゃー at 11:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 小田原魚市場日報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年09月25日

がんばる魚市場の大冒険

小田原魚市場水揚げ概況

「米神」定置:休漁
「石橋」定置:マルソウダ 1.8トン、ヤマトカマス 1.5トン、イサキ 130キロ
「 岩 」定置:休漁
「原辰」定置:休漁
「江の安」定:休漁
「二宮」定置:休漁
「福浦」定置:小サバ 440キロ ほか
「大磯」定置:小アジ、ヤマトカマス ほか

東方面からは、
「江の島網」:小サバ 1トン、サバ 200キロ、チダイ 160キロ

潮早くて休漁相次ぎ、辛うじて締まった定置網は数箇統。
それでも魚が揃えば、全国的に魚が少ない中で、貴重な地魚は当然の取り合いに。
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posted by にゃー at 10:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 小田原魚市場日報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年09月24日

セクシー魚市場

小田原魚市場水揚げ概況

「米神」定置:マルソウダ 4.6トン ほか
「石橋」定置:ヤマトカマス 1.2トン、マルソウダ 900キロ、オアカムロ 350キロ、キハダ 200キロ
「 岩 」定置:休漁
「原辰」定置:マルソウダ 2トン、ヤマトカマス 470キロ
「江の安」定:マルソウダ 2.1トン、ヤマトカマス 300キロ
「二宮」定置:サバ 190キロ、小サバ 110キロ
「福浦」定置:小サバ 400キロ、マルソウダ 120キロ
「大磯」定置:アジ 340キロ、小サバ 150キロ

東方面からは、
「江の島網」:小サバ 800キロ、サバ 570キロ、小アジ 100キロ
「平塚定置」:アジ 180キロ、ニベ 180キロ

今朝はすっかり秋の気配。
水揚げされた「サクラエビ」は、気温の急な冷え込みによって一層鮮やかな色で際立っている。
「キハダ」や「ヤマトカマス」、「マルソウダ」と共に、「オアカムロ」の復活もあって、小田原は秋の豊漁期を迎えつつあり、次々と新たな局面に入っていることが感じられる。
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posted by にゃー at 17:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 小田原魚市場日報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする