小田原魚市場水揚げ概況
「米神」定置:キハダ 4本、アジ 220キロ
「石橋」定置:アジ、スズキ ほか
「 岩 」定置:キハダ 1本 ほか
「原辰」定置:キハダ 3本 ほか
「江の安」定:オオニベ、ヤリイカ ほか
「二宮」定置:休漁
「福浦」定置:キハダ 4本 ほか
「大磯」定置:カタクチイワシ 180キロ、シリヤケイカ 180キロ、イシダイ 70キロ
伊豆方面からは、
「網代定置」:キハダ 3本、アジ 110キロ
「富戸定置」:キハダ 5本、スルメイカ 100キロ
東方面からは、
「江の島網」:サワラ、イシダイ ほか
春の豊漁期を迎えた小田原は、昨日まで「ブリ」による活気でまさに天に昇る龍の勢いで賑わっていました。
しかし、今朝はその姿が見えません。まるで新横綱の突然の休場の影響を思わせるかのように、勢いが止まったかに見えました。
その代わりに存在感を示したのは「キハダ」でした。
30kg台から60kg台の大物たちが各定置網で乱舞し、その数なんと20本。
「キハだ20」である。
その響きに思わず思い出されるのは、鉄道ファンに愛された国鉄時代の名車「キハ20系」。
昭和32年に誕生し、日本全国のローカル線を駆け抜けた名車両。時代とともに活躍の場を広げたその姿は、日本近海を回遊し親しまれる「キハダ」と重なるではないか。
そして何より、車体の美しい朱色の姿は、まるでマグロの赤身の様。漁港に並べられた大物の「キハダ」は、圧巻の存在感を放ちながら、活気づく魚市場をさらに熱くさせる。
明日は水曜で休市日。次の日も「春分の日」で魚市場は連休。そんな背景も相まって、今朝は仕入れに躍起になる人々でごった返し、水揚げされた「キハダ」を巡って交わされる威勢の良い競りの掛け声と笑い声。その中心にいたのは、紛れもなく「キハ」だ「20」だったのでした。
国鉄キハ20系が庶民の足として愛されたように、「キハダ」もまた全国で愛され、食卓を彩る庶民の味方であります。
かつてローカル線が人々の生活を支えたように、魚市場もまた人々の暮らしにインフラとして寄り添い続ける存在でありたいと願っています。
昭和の名車両と、今を生きる海の王者。その奇妙な縁に巡らされた今朝の魚市場の喧噪は、今後の豊漁とさらなる賑わいを予感させるものとなりました。
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2025年03月18日
2025年03月17日
運命の分かれ魚市場
小田原魚市場水揚げ概況
「米神」定置:アジ 220キロ、キハダ 1本、
「石橋」定置:アジ、マルアジ ほか
「 岩 」定置:イシダイ 200キロ、アジ 100キロ
「原辰」定置:アオリイカ、クロサギ ほか
「江の安」定:休漁
「二宮」定置:休漁
「福浦」定置:休漁
「大磯」定置:シリヤケイカ 180キロ ほか
伊豆方面からは、
「網代定置」:ブリ 1.6トン
東方面からは、
「江の島網」:シリヤケイカ、イシダイ ほか
本日、小田原宿を颯爽と通過した弥次喜多「ブリ」ご一行。だがここで選択の時が訪れた、果たして網代へと寄り道し、風光明媚な海でひと泳ぎするか、それとも「伊東競輪」で行われる「ウイナーズカップ」へ直行し、一攫千金を狙うつもりなのか?どちらに転ぶか、まさに運命の分かれ道。今、群れの中では群れを二分する大騒動になっているらしい。
一方、小田原では思わぬドラマが繰り広げられていた。そう、本日めでたく「小田原アジ」初等部の入学式が一足早く挙行されたのだ。
ピチピチと元気いっぱいの新入生たち。その数はまだ200キロほどと控えめではあるが、食欲旺盛、勢い余る若武者たちは学ぶ意欲に満ち溢れている。「学び舎は大海なり」とばかりに、彼らはこれから日々の荒波の中で逞しく成長し、すぐに立派な「小田原アジ」へと育つことだろう。今後は各地から続々と「アジ」ご入学の報せが届くに違いない。
「ブリ」は伊東で大金を手にしようというのか、それとも「網代」でご逗留と決め込むのか。さらに小田原の若き「アジ」たちは、未来へ向かって羽ばたこうというのか。いずれの旅路と成長の物語は、まだ始まったばかりである。
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「米神」定置:アジ 220キロ、キハダ 1本、
「石橋」定置:アジ、マルアジ ほか
「 岩 」定置:イシダイ 200キロ、アジ 100キロ
「原辰」定置:アオリイカ、クロサギ ほか
「江の安」定:休漁
「二宮」定置:休漁
「福浦」定置:休漁
「大磯」定置:シリヤケイカ 180キロ ほか
伊豆方面からは、
「網代定置」:ブリ 1.6トン
東方面からは、
「江の島網」:シリヤケイカ、イシダイ ほか
本日、小田原宿を颯爽と通過した弥次喜多「ブリ」ご一行。だがここで選択の時が訪れた、果たして網代へと寄り道し、風光明媚な海でひと泳ぎするか、それとも「伊東競輪」で行われる「ウイナーズカップ」へ直行し、一攫千金を狙うつもりなのか?どちらに転ぶか、まさに運命の分かれ道。今、群れの中では群れを二分する大騒動になっているらしい。
一方、小田原では思わぬドラマが繰り広げられていた。そう、本日めでたく「小田原アジ」初等部の入学式が一足早く挙行されたのだ。
ピチピチと元気いっぱいの新入生たち。その数はまだ200キロほどと控えめではあるが、食欲旺盛、勢い余る若武者たちは学ぶ意欲に満ち溢れている。「学び舎は大海なり」とばかりに、彼らはこれから日々の荒波の中で逞しく成長し、すぐに立派な「小田原アジ」へと育つことだろう。今後は各地から続々と「アジ」ご入学の報せが届くに違いない。
「ブリ」は伊東で大金を手にしようというのか、それとも「網代」でご逗留と決め込むのか。さらに小田原の若き「アジ」たちは、未来へ向かって羽ばたこうというのか。いずれの旅路と成長の物語は、まだ始まったばかりである。
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2025年03月15日
魚市場道中膝ブリ気
小田原魚市場水揚げ概況
「米神」定置:アジ 60キロ ほか
「石橋」定置:ブリ 8本 ほか
「 岩 」定置:アジ、サバ ほか
「原辰」定置:ヤリイカ、イシダイ ほか
「江の安」定:ヤリイカ、イシダイ ほか
「二宮」定置:ボラ 70キロ ほか
「福浦」定置:カタクチイワシ 60キロ ほか
「大磯」定置:シリヤケイカ、アジ ほか
伊豆方面からは、
「富戸定置」:キハダ 4本、マイワシ 70キロ
「川奈定置」:ブリ、クロダイ ほか
東方面からは、
「江の島網」:ブリ、クロダイ ほか
「平塚定置」:ブリ 800キロ ほか
弥次喜多「ブリ」ご一行、のんびり東海道を西へ旅する道中。
数日前に藤沢宿(江の島定置)で大賑わいを見せた彼らは、今朝は平塚宿(平塚定置)にて再びその姿を現した。ここでも見事な大漁だ、さぞご機嫌麗しき旅であろう。
そんなご一行の仲間たちは、昨日大磯宿に数本姿を見せ、さらに先達は今朝、小田原宿(石橋定置)にも到着したとのこと。となれば、本命の群れが小田原宿へ到達するのは、もはや時間の問題だ。
現在、平塚宿に腰を落ち着けた彼らは、明日には次の宿へと旅立つだろう。
しかし、旅路には思わぬ障害もつきもので、明日はあいにくの雨。加えて日曜日とくれば、酒匂の渡しが難儀すること必至。やむなく足止めを食らった弥次喜多「ブリ」たちは、ゆるりと時を過ごし、小田原宿へと辿り着くのは月曜日となりそうだ。
かつて箱根越えを前に旅人たちが英気を養ったという小田原宿。今もその伝統は変わらず、小田原魚市場には各地から集った魚たちがひしめき、活気が満ちている。
月曜の朝、その賑わいの中に満を持して弥次喜多「ブリ」ご一行が到着する様子を想像するだけで胸が高鳴る。
いよいよ群れの本隊が姿を見せるだろう。
待ち遠しき小田原宿、その到来が今から楽しみでならない。
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「米神」定置:アジ 60キロ ほか
「石橋」定置:ブリ 8本 ほか
「 岩 」定置:アジ、サバ ほか
「原辰」定置:ヤリイカ、イシダイ ほか
「江の安」定:ヤリイカ、イシダイ ほか
「二宮」定置:ボラ 70キロ ほか
「福浦」定置:カタクチイワシ 60キロ ほか
「大磯」定置:シリヤケイカ、アジ ほか
伊豆方面からは、
「富戸定置」:キハダ 4本、マイワシ 70キロ
「川奈定置」:ブリ、クロダイ ほか
東方面からは、
「江の島網」:ブリ、クロダイ ほか
「平塚定置」:ブリ 800キロ ほか
三崎釣船 ・・・ 釣メジ 230キロ
弥次喜多「ブリ」ご一行、のんびり東海道を西へ旅する道中。
数日前に藤沢宿(江の島定置)で大賑わいを見せた彼らは、今朝は平塚宿(平塚定置)にて再びその姿を現した。ここでも見事な大漁だ、さぞご機嫌麗しき旅であろう。
そんなご一行の仲間たちは、昨日大磯宿に数本姿を見せ、さらに先達は今朝、小田原宿(石橋定置)にも到着したとのこと。となれば、本命の群れが小田原宿へ到達するのは、もはや時間の問題だ。
現在、平塚宿に腰を落ち着けた彼らは、明日には次の宿へと旅立つだろう。
しかし、旅路には思わぬ障害もつきもので、明日はあいにくの雨。加えて日曜日とくれば、酒匂の渡しが難儀すること必至。やむなく足止めを食らった弥次喜多「ブリ」たちは、ゆるりと時を過ごし、小田原宿へと辿り着くのは月曜日となりそうだ。
かつて箱根越えを前に旅人たちが英気を養ったという小田原宿。今もその伝統は変わらず、小田原魚市場には各地から集った魚たちがひしめき、活気が満ちている。
月曜の朝、その賑わいの中に満を持して弥次喜多「ブリ」ご一行が到着する様子を想像するだけで胸が高鳴る。
いよいよ群れの本隊が姿を見せるだろう。
待ち遠しき小田原宿、その到来が今から楽しみでならない。
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2025年03月14日
ちょうどいい魚市場
小田原魚市場水揚げ概況
「米神」定置:アジ、スズキ ほか
「石橋」定置:マルソウダ、サバ ほか
「 岩 」定置:ボラ 1.7トン、マイワシ 1.3トン、イシダイ 900キロ
「原辰」定置:サバ、小アジ ほか
「江の安」定:休漁
「二宮」定置:イシダイ 90キロ ほか
「福浦」定置:イナダ 80キロ ほか
「大磯」定置:シリヤケイカ 70キロ ほか
東方面からは、
「江の島網」:ブリ 790キロ ほか
「平塚定置」:アジ 230キロ、サバ 130キロ
「ブリ」がつん
「ボラ」どかん
「イワシ」つみれ
「イシダイ」さしみ
「シリヤケ」あちち
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「米神」定置:アジ、スズキ ほか
「石橋」定置:マルソウダ、サバ ほか
「 岩 」定置:ボラ 1.7トン、マイワシ 1.3トン、イシダイ 900キロ
「原辰」定置:サバ、小アジ ほか
「江の安」定:休漁
「二宮」定置:イシダイ 90キロ ほか
「福浦」定置:イナダ 80キロ ほか
「大磯」定置:シリヤケイカ 70キロ ほか
東方面からは、
「江の島網」:ブリ 790キロ ほか
「平塚定置」:アジ 230キロ、サバ 130キロ
佐島釣船 ・・・ 釣メジ 230キロ
「ブリ」がつん
「ボラ」どかん
「イワシ」つみれ
「イシダイ」さしみ
「シリヤケ」あちち
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2025年03月13日
今日も魚市場を照らす太陽
小田原魚市場水揚げ概況
「米神」定置:ヤリイカ、キハダ 1本
「石橋」定置:ヤリイカ、サバ ほか
「 岩 」定置:マイワシ 4.3トン、キハダ 15本
「原辰」定置:ヤリイカ、サバ ほか
「江の安」定:ヤリイカ、キハダ 1本
「二宮」定置:休漁
「福浦」定置:キハダ 3本 ほか
「大磯」定置:アジ 70キロ、キハダ 1本
伊豆方面からは、
「網代定置」:アジ 210キロ ほか ほか
東方面からは、
「江の島網」:ブリ・ワラサ 4.3トン、サバ 120キロ、シリヤケイカ 60キロ
「ブリ」が来たよ。
数本レベルは何度かあったが、数百レベルは今季初。
型も丸く、堂々の重量級。イケメン揃いで、明日以降の大漁も期待せずにはいられない。
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「米神」定置:ヤリイカ、キハダ 1本
「石橋」定置:ヤリイカ、サバ ほか
「 岩 」定置:マイワシ 4.3トン、キハダ 15本
「原辰」定置:ヤリイカ、サバ ほか
「江の安」定:ヤリイカ、キハダ 1本
「二宮」定置:休漁
「福浦」定置:キハダ 3本 ほか
「大磯」定置:アジ 70キロ、キハダ 1本
伊豆方面からは、
「網代定置」:アジ 210キロ ほか ほか
東方面からは、
「江の島網」:ブリ・ワラサ 4.3トン、サバ 120キロ、シリヤケイカ 60キロ

数本レベルは何度かあったが、数百レベルは今季初。
型も丸く、堂々の重量級。イケメン揃いで、明日以降の大漁も期待せずにはいられない。
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2025年03月11日
トウヨウホモラ

全身が鮮烈な赤色に染まる蟹
「トウヨウホモラ」
学名 Homola orientalis
その名に宿る
真っ赤な「トウヨウ」は
まさしく「広島東洋カープ」
さらに
「ホモラ」という学名は
「Homerun(ホームラン)」を
彷彿とさせる。
力強い鉤爪と、
毛深く逞しい腕――

その姿はまるで、
かつてのカープの
ホームラン王
ランスを思わせる。
中国名は「東方人面蟹」。
赤い人面の蟹と言えば
新井貴浩監督が
護摩行で鍛え上げた
真っ赤な顔が思い浮かぶ。
まるで蟹そのものに
新井監督の魂が宿ったかのようだ。
今年の優勝に懸ける思いは
人一倍強いものの、
オープン戦では現在最下位
三戦連続零封負けと、
いまひとつ勢いに欠ける現状。
だが、ここにきて現れた
「トウヨウホモラ」は、
まるでカープに勝利の風を
呼び込む象徴ではないか。
今年はどうやら
鯉ではなく
蟹を新たなシンボルとして
戦う構えのようだ。
この「トウヨウホモラ」は、
上を向いた第四歩脚を用いて
巧みに海綿や小石を背中に背負い、
身を守る習性があるという。

背負うことに意味があるのだ。
ならば優勝請負人・新井監督の
魂の宿ったこの蟹には
「優勝」の二文字を
背負わせなければならない。
しかし、この個体は
片方の第四歩脚
(最も下にある足)
が欠けている。
この片脚こそ
「九里」の抜けた穴
ではないのか?
たとえ片脚を失おうとも、
不屈の精神でチームを守り、
支える姿は、
新井監督率いる
今年のカープ
そのものではないか。
そして「ホモラ」の名が示す通り、
この蟹には
ホームランを放つ力強さが宿っている。
手負いの蟹であっても、
一発逆転のホームランを狙うことはできる。
苦境にあっても夢を捨てない姿勢は、
まさに優勝を目指す闘志と重なる。
まるで鎧をまとったような
「トウヨウホモラ」の
力強さをシンボルに、
今年のカープは戦う。
参考:近縁の「オオホモラ」
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