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2025年04月19日

魚市場はエナジックスポーツ

小田原魚市場水揚げ概況

「米神」定置:アジ 2.8トン、マイワシ 280キロ、ブリ 110キロ
「石橋」定置:休漁
「 岩 」定置:ブリ 440キロ、アジ 100キロ
「原辰」定置:ブリ・ワラサ 190キロ ほか
「江の安」定:ブリ・ワラサ 130キロ ほか
「二宮」定置:ブリ・ワラサ 240キロ、チダイ 80キロ
「福浦」定置:休漁
「大磯」定置:アジ、カタクチイワシ ほか

伊豆方面からは、
「富戸定置」:ヒラマサ 930キロ、小サバ 480キロ、スルメイカ 190キロ、ブリ・ワラサ 100キロ
「川奈定置」:ヒラマサ 170キロ、ブリ・ワラサ 100キロ

東方面からは、
「江の島網」:クロダイ、サバ ほか

今朝の小田原沿岸は、陽気うららか、天気は晴朗。
陸の上では季節のリレーがバトンを渡すように、春から夏へと確かに季節は移ろっていますが、海の中は再びの「ブリ・ワラサ」主役で、まだまだ春色。
とはいえ水揚げ傾向は西高東低で、西の定置網では「ブリ・ワラサ」が1トン弱のまとまった水揚げ。一方の東方面は控えめで、やや寂しさも感じる内容でした。
さて小田原の主役たる「マアジ」ですが、かつては「どこもアジだらけ」と言われたほどの姿を見せていたのに、今朝は「米神」定置での限定的な2.8トンがほぼ全量。すっかり“備蓄米”のようなレアキャラとなり、全国的に「アジ」が減少傾向にある中で、その結果、市場の相場はじわり上昇中。まるで自販機のコーラの値段が知らない間に上がっていたような、地味な驚きが広がっています。
そうは言っても庶民の味方「アジ」が食卓から遠ざかるのは、魚市場としても不本意。そこで代案として「ブリを食べようキャンペーン」なんて打ち出してみたものの、実は「ブリ・ワラサ」も全国的に品薄傾向という・・
20250419_selling.jpg気がつけば、地魚全体が“高嶺の花”のような存在になってきているのか?
そんな状況に、我々は声を上げる。「そうはさせない!」と。
その第一弾として、今朝は伊豆方面からの応援を招致。「富戸定置」や「川奈定置」では、良型の「ヒラマサ」を中心に、「スルメイカ」、「イシダイ」といった春の変化球も登場し、水揚げのバリエーションに厚みを加える事に成功。魚種が豊かであるということは、それだけ相場に柔軟性が生まれるということ。「タイ」や「サバ」といった比較的手に入りやすい魚種もあり、鮮魚流通のセーフティネットとしての役割を果たすことができました。
海の変化はまさに生きもののドラマ。今日の食卓はどんな魚を選ぼうか。
地魚は日々の食卓を彩る、自然からの”旬の贈り物”であるべきだと、私たちは信じています。
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posted by にゃー at 18:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 小田原魚市場日報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする