平成19年9月度
小田原魚市場近海課
水揚げ・取扱い実績
小田原魚市場近海課
水揚げ・取扱い実績
順 位 | 魚 種 名 | 取 扱 量 |
1 | ヤマトカマス | 36トン |
2 | サ バ | 35トン |
3 | イ ナ ダ | 32トン |
4 | イ サ キ | 20トン |
5 | マ ア ジ | 8.7トン |
6 | ウルメイワシ | 3.6トン |
秋風が吹いてくると相模湾の魚種構成に変化が現れ、アジの漁獲に頼ってきた定置網が口物(くちもの)と呼ばれる様々な魚種の水揚げで稼ぐ時期になります。バラエティに富んだ水揚げは、さながら相模湾の地魚展示会で、細かく選別された魚のセリは競り人泣かせでもあります。
またこの時期は台風や急汐の発生、またクラゲや牡蠣付着などの要因による網被害などが起きる事が多く、漁業者にとって頭を痛める時期であり、冬を前にして仕事の多い時期でもあります。
さて、肝心の水揚げ内容ですが、昨年は記録的なヤマトカマス(小田原ではミズカマス)の漁獲により、堂々1位の水揚げ実績を記録しております。今年もカマスが多くなりそうな気配は8月からしておりますが、今年の場合、多くの魚種に関して例年より早めに獲れ始め、早くに消えていく傾向があり、あまりアテにし辛いかな?と訝る向きもあります。
同じく2位のサバについても今年は7月頃から良い型のサバが揚がり始めておりましたが、今週になって水揚げは激減しておりました。このまま消えると言うことはないにしても、脂の乗ってきたサバだけに、魚市場に並んだ際には相当な人気を集めることが予想されます。「イナダ」に関しては、「ワカシ」からだんだん成長しており、順調な水揚げがありますので、来月もそこそこ期待できそうです。
4位の「イサキ」は台風次第な所がある魚ですが、伊豆方面から大型サイズの入荷が期待されます。
「マアジ」や「ウルメイワシ」は一定量の水揚げが期待されますが、小型が多い今年は、大きさの面で選別が難しいかも知れません。
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