そう、80年代の「FNNスーパータイム」でスポーツニュースを担当した「長田渚左」の「オサ」である。

この子は甲長で1メートル弱でしたから、甲長が250cmを超える大物と比べるとまだまだヒヨッ子という所か。「江ノ水」の方によれば年齢不詳と言うことだが、それでも充分、成体の貫禄は備えているように見えた。まさしく小田原に現れた海の「ロンサム・ジョージ」。
今朝の「米神」定置内で、死亡しているのが水揚げ中に確認されたと言うことで、死んで間もなかったためかかなり鮮度の良い個体であった。また、個体としても若いようで、背中にフジツボ等の付着物も比較的少なく、キズ等もヒレに数カ所確認できただけであった。
非常に大きなヒレで高速に泳ぎ、熱帯域を繁殖地とし、世界中に分布しているウミガメと言うことだが、その個体数は年々減少しているそうだ。

そんなウミガメが、なぜ「米神」定置に?一緒に網に入った魚の中に、今朝は珍しく「ブリモドキ」がおり、また「コバンザメ」もいた。もしかしたら、彼らと共に泳いできたのかも知れないが、強い黒潮の流れに乗ってきたのか?道に迷ったのか?病気になってしまったのか?
とにかくよくまあ、こんな所へいらっしゃいました。観光庁のビジット・ジャパン事業の成果か?観光立国推進基本法のおかげなのか?まったく不思議なことがあるものだ。
そして夕方、この個体は無事に「県立生命の星・地球博物館」へと引き取られ・・・た(?)。
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