昔から居た魚なのかはハッキリとしないが、近年、小田原周辺の沿岸で漁獲される「シマセトダイ」と言う魚である。
私が活魚を担当するまでは存在すら知らなかった魚であるが、ある日、とある漁師が持ってきて「イシナギの子供」だと言っているのを聞いて、「いくら太い縦縞が有るからって、そんなはずないだろ!?形が違いすぎる!」と思い、調べて知った魚である。
食べた人によると、刺身や煮付けて旨い魚らしい。
単独行動をしているのか?網に掛かるにしても大抵一匹、まず定置網には入らず、普通ヒラメなどをターゲットとする刺し網に掛かる。それでも暖かくなった頃、月に数匹程度しか水揚げされない貴重種にして珍魚なのだが、こういった魚は他にも近縁の「ヒゲダイ」や「トゲナガイサキ」、そして「イタチウオ」などがいる中で、「シマセトダイ」は「テングダイ」などと並んで割と人気のある魚である。
見掛けたら、是非手に入れて、その味を確かめて欲しい。
.小田原場所 珍魚(介)番付 | ||
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東 | 格付 | 西 |
ヨロイイタチウオ | 横綱 | ミシマオコゼ |
ガ ザ ミ | 大関 | ハシキンメ |
ガンゾウビラメ | 大関 | タカアシガニ |
ユメカサゴ | 関脇 | テングダイ |
ウチワエビ | 小結 | シマセトダイ |
カナガシラ | 前頭 | ヒ ゲ ダ イ |
ババガレイ | 前二 | トゲナガイサキ |
ア カ エ イ | 前三 | イタチウオ |
ウツボ | 前四 | ダルマオコゼ |
シマウシノシタ | 前五 | ツバメウオ |
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