その漁師が一体何を言っているのかはじめは理解できなかったが、聞けば「エイ」のヒレがくびれてコウモリの羽の様に変異した個体のことを通称してマニアは、「バットマン」とか「バットマン・スティングレイ」などと呼ぶのだそうだ(by 漁師兼魚博士)。
ちなみに、これ(↑)が元祖バットマンのマークである。
コウモリを模したと思われるデザインに、黄色と黒の警戒色のコントラストが印象的である。
こんな「エイ」が果たしているというのか。
しかして、現れたのがこれ(↓)。その所謂「バットマン」である。
黒い。これはまあ個体の本来の種が「ホシエイ」であるから、黒いのは当たり前か。
しかし、本来あるべきはずの所が欠けている。いや、欠けているのか、初めから無いのか。
これは外的要因による欠落なのではないかと訝ったところ、漁師はこういうのが産まれちゃうんですよという答え。ふむ、つまり突然変異的な何かが作用して産まれたと言うことか。
調べるとこれと同種、同変異の個体が沼津の「淡島マリンパーク」にいるという紹介記事もあることから、自然界でもたびたび起こる変異なのだろう。それにしても珍しいことは確かなようだ。
ひょっとすると前方のヒレが伸び、頭部が引っ込んだような形態から推理すると、このタイプがより先鋭化して進化(?)した個体が「イトマキエイ」になるのかなあとも考えてみた。
もしかしたら、時期からしてメジャー昇格後のレイズ(英語でイトマキエイの事)の松井が2本目のホームランを打ったと言うことに対してのお祝いだったのかもしれない。いや、まさか逆にその後の不振を暗示していたのかもしれない。結果的に、いや変異的に。
ちなみに獲れたのは6/5、小田原先の「米神」定置である。大きさは全長約50センチという所か。
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