深海性の「ウナギ」の仲間として知られており、近隣定置網で相次いで水揚げが報告されていた中、ようやく実物を確認できました。
全長は大きいモノで1〜2メートルにまでなるそうだが、こちらは40センチにも満たない幼魚サイズ。
深海魚「シギウナギ」の名前の由来でもあり、特徴である伸張する吻に欠損が見られ、一見して「シギウナギ」に見えないのですが、ウィキによると脊椎骨の数が同科の魚の中でもずば抜けて多いらしく、それを裏付けるかのように、写真で見ての通り柔軟に体が曲折する。
肛門が非常に頭に近く、そこから後ろ部分がすべて尻尾。実に体長の90%が尾部となる。
最近は定置網に「キュウリエソ」や「ハダカイワシの仲間」、「ホタルイカ」などが相次いで入網しており、まだまだ深海からの珍客報告が期待できそうだ。
これでいいのだ。これが「シギウナギ」なのだ。
そして4月に「岩」定置で獲れた個体がコチラ。獲れた時には活きていたといいます。
特徴である見事に湾曲した口吻部分も完璧で、ほとんど個体としたら完全無欠。口の部分はザラザラとしていて、これで餌となるアミやエビなどを絡め取るのだとか。ふむふむ。
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