どひゃあ!「シャチブリ」の山。
右を見ても「シャチブリ」。左を見ても「シャチブリ」。
前を見ても「シャチブリ」。後を見ても「シャチブリ」。
この憎めない「へちゃむくれ」。
思わず訊き返しました。
これ「何て無茶振り!?」
右を見ても「シャチブリ」。左を見ても「シャチブリ」。
前を見ても「シャチブリ」。後を見ても「シャチブリ」。
この憎めない「へちゃむくれ」。
思わず訊き返しました。
これ「何て無茶振り!?」
某テレビで、深海魚の名物を特集したいなんて言うから、小田原市が新たな名物の発掘に動き出したのかと思いました。
しかし実際はそうではなく、国府津近辺の沿岸で「ヒラメ」の刺し網漁に掛かったと言うことでした。
それにしても、400キロ近くはあるだろうか?今までに記録したことのないその量にとにかく圧倒されました。
しかも昨日に続いて二日連続だとか(おまけに昨日の方が多いとも)。
今まで年間数匹の水揚げ(網に掛かっても価値がないので船上で捨てられる個体は含まれない)しか無かった深海魚である「シャチブリ」が、一度にこれだけ獲れるというだけでも尋常ではない事態を直感的に感じることが出来、果たして次に何が起こるのか?と不安になるレベルであることは確かだが、昨日は定置網に「ホテイエソ」や「サクラエビ」がいたりと、どうやらここ数日、深海からの上昇流が近くまで来ている事は推測できるようだ。
「シャチブリ地震」、もとい「シャチブリ」自身の研究がほとんど行われていない今、この群れが果たして繁殖目的なのか、移動目的なのか、摂食行動なのか、いまひとつハッキリはしない。しかし、数匹解体した中には精巣(白子)がよく発達した個体を確認できたし、何らかの目的を持って現れたのかもしれないと思っている。
さて、シャブリ尽くしてみようか。
身肉については、生のままでは何とも言えぬ”臭い”のある身で、刺身向きではない印象がしました。皮は厚く、固くはないが、コシのある皮をしている。身は柔らかく、全体にゼラチン質の多い白身で、火で炙ると意外にも焼き魚っぽい臭いは出なかったが、独特の食感と食味を感じることが出来、一応食べることが出来た。
しかし、美味しいかと尋ねられれば、肯定はしないだろう。名物になるのか?”迷”物ならなるだろう。
果たして築地で受け入れられるのか?引き合いはあるのか?
結論の出ぬまま、この「シャチブリ」たちの運命はどうなったのか?
この笑顔がすべてを物語っている。
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