最近は「NHKスペシャル」に出演したりと何かと話題も多く、「ゴブリン・シャーク」などとオシャレに呼んだりする。
相模湾で「ミツクリザメ」といえば、およそ一ヶ月前、同じ神奈川県佐島の刺し網で大量に漁獲されて「八景島シーパラダイス」で展示されたとかってニュースがやってましたが、一ト月が経過してようやくサメの群れが国府津に到着したようです。
国府津の刺し網と言えば、先日の「シャチブリ祭」もあったばかりで、相次ぐ珍魚報告に我々も次は何が来るかと戦々恐々の毎日。
鮫肌と言うほどザラザラ感はなく、死んで時間が経過した為か、その色は若干白みがかっている。おそらく海中で暴れている時は、もっと灰色しているイメージだと思うが、身質もしっかりしているかと思いきや、他の深海魚同様、水圧に耐えやすい構造なのか、ブヨブヨとした身質を触感で感じることが出来た。
噂には聞いていたが、その飛び出す顎はすさまじく。その牙の向き、数、迫力は想像以上でした。おもしろがって顎を出していたら、お決まり通りにパクつかれて流血。魚に噛まれた傷はなかなか血が止まらないと言うが、まさにコイツもCCB。ロマンティックが止まらない。
1000メートル級の深海に棲むと言われる希少種の登場に、水揚げの少ない今朝の魚市場の話題を独占していた。
ちなみに本種の「ミツクリ」とは、発見の際に貢献したと言われる人の名前(苗字)であり、「お・も・て・な・し」を世界に広めた功労者「滝クリ」とは別人である。
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