そして、今朝「山下丸」定置に入ったこの魚は「ホシテンス」。
大きさは7〜8センチとまだ幼魚の大きさであり、成長するに従ってこの模様や体色は大きく変化するが、体側に散らばる青い星が美しい。
またテンス類の特徴であるアンテナが太く、また路面電車の様でもあり、凜々しくもある。テンス類はベラ科に属し、その綺麗な白身と意外にもイケル食味で近年人気を増してきている魚の一つである「イラ」や「キュウセン」などの仲間である。
ただテンス類の魚は、それらに比べると漁獲量が少なく、しかも体が薄く、肉(可食部)が少ないと言う特徴があり、畢竟、どうしても雑魚扱いとなり、価格的に過小評価されるという弊害を持ち合わせている。
しかし、体の美しい模様や形態、動きで人間を魅了することが出来れば、そこに新しい価値が生まれるかもしれない。
「ホシテンス」は、あきらめない。
【関連する記事】