おいしい魚は相模湾。と散々言い続けては来たが、駿河湾でも美味い魚は獲れる。
その代表が「ニギス」、と私は思う。
天ぷらやフライも良いし、水っぽい身は干物にすれば美味さ100倍。
地方によっては煮付けや塩焼き、すり身にも良いらしい。
名前の由来は「シロギス」に似ている為ということだが、なかなかどうして「シロギス」にも負けない魅力を持つ魚だ。
それなのに市場評価は「シロギス」の2割程度と低く見られているのは、なんとも可哀想。
量獲れることもその理由であろうが、相模湾ではまだまだ知名度が低いのも否めない。
小田原では「メギス」と呼ぶのが一般的らしいが、これはおそらく同じく深海性のエソ類である「メヒカリ(アオメエソ)」と区別しているのかも知れない。
ちなみにこれも獲れたのは駿河湾の深海(底曳き網)であり、「メヒカリ(アオメエソ)」も漁獲される海域で獲っている。
入荷のタイミングとしては、今回2日続けて入荷はしたものの、相模湾の魚市場では珍しいと言えるだろう。
これからも市場で見掛けたら、是が非でも購入をお奨めしたい魚である。
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