「サクラエビ」と言えば駿河湾・由比の港が有名ですが、ちなみに今は禁漁期。この時期、生の「サクラエビ」が手に入る所となると、もはや相模湾しかあり得ません。
その為、競り値も超高額。これが上場した日は、その日の最高価格は間違いなくコイツ。
季節外れの「サクラエビ」とお思いでしょうが、夏から秋にかけて黒潮の勢力が弱まるところに涌いて出てくる冷水塊。その深海からの昇流エレベーターに乗って入るは「定置網」。
このところ周辺定置網(米神〜大磯)で見掛けます。
時には貴重な折り箱に詰められて、時には「ハダカイワシ」に混じって、時には「サバ」のお腹の中から。
しかし、そもそも相模湾で「サクラエビ」が獲れるのって、あり得るの?とお思いの貴兄諸君。
考えてみても駿河湾と相模湾は、50〜60万年前に伊豆島によって分断された悲しい物語の兄弟のようなもの。
同じ魚が泳いでいても、なんら不思議はありません。
しかも、今朝はピンピン活きていた。これぞ小田原漁師のこだわり、そして粋。
まるで見紛う「レッドビー・シュリンプ」。
悲しいかな、量獲れないのは定置網の宿命か。注文御免のある時頼みで現品限り。
今度獲れた時、買うのはアナタかもしれない。
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