体を彩る斑模様の妖しい刺青は、紛れもなく「イタチザメ」のそれでした。
おお、この威圧感。存在感。街角で会ったとしてもとても声などかけられない疎外感。
「海のゴミ箱」と称されるにふさわしい外道っぷり。そしてあまりにも暗くてよく分からない写真。
まさに「日陰育ちのひねくれ者、 お天道様に背中を向けて歩く、馬鹿な人間でございます」。
とまあ、「傷だらけの人生」の一説がよく似合う魚だなあと思いますが、数年ぶりの確認です。
相模湾は北限の一つだと思われますが、黒潮と言う名の護送車に揺られ、網走へ向かう途中に脱獄を試みたのでしょうか。
運悪くというか、悪運尽きて国府津の刺し網でお縄になってしまったと言うことです。
寒い季節でしたので動くに動けなかったのでしょうか。
まだまだ若い個体ではありますが、どう猛で危険なサメであることには変わりなく、これがもし夏だったらと思うとゾッとします。
でも、解剖して胃の中を見られると思うとゾクゾクッとします。
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