おっ、馬の季節じゃな?
ええっ?有馬で散々懲りたばかりでしょうに、またやるんですか?
馬鹿。「カワハギ」の後には「ウマヅラハギ」の季節が来るという意味だ。
なんだそうか。ちなみに馬の話は、コイツも得意ですから。
・・余計な事は言うなよ。
とにかく「ウマヅラハギ」は、その昔(昭和45〜60年前後)には超大漁が続き、相模湾の看板魚とも言える時代があった。
へえ。年間1000トン近く獲れていたなんて、とにかく馬だらけだったんですね。ちょうどその頃ですよ、コイツが馬にハマったのも。
それ以上、余計な事は言うな。
うむ。そうじゃ。これが物流の整ったトラック野郎全盛期と景気の良い時代が重なって、まあ儲かったという話じゃ。
ふ〜ん。馬だけに「うまい話」。
そんなに上手くはない。
あれ?こっち(右)の魚はなんだか白っぽいな?
お。よく気付いたな。それは「キビレカワハギ」じゃ。
「キビレ」?「カワハギ」?
そうじゃ。全体に黄色っぽい体色が特徴で、文字通りヒレが黄色い。体型は「ウマヅラハギ」じゃろう。
目玉も大きい感じがするな。別種なのでしょうか?
どちらも「フグ目カワハギ科ウマヅラハギ属」に属する。
美味しいのでしょうか?
まあ、違わないというのが本音じゃが、強いて言うなら「ウマヅラハギ」の方が肝が濃い。
珍しいのでしょうか?
「ウマヅラハギ」はまとまるとトン単位で獲れるが、「キビレカワハギ」は掛かるときは必ず一匹。単独行動を好むようだ。
へえ。性格はまるで逆、と。
近縁の「アミメウマヅラハギ」も獲れたことがあるが、これは漁業対象魚とは言えないな。
今年の「ウマヅラハギ」は大漁でしょうかねえ?
うん?漁獲予想をワシにしろってか?
当たるわけねえや〜
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