
邪悪なアンパンマンこと
「コブシガニ」
握り拳のように
丸っこいから
名付けられたのだろうか?
力強いまん丸ボディに
ムキムキの二の腕が
たくましく見えるが
甲幅3センチほどの
ビックリするほど
小さなカニだ
小さい故に
刺し網に掛かる事は
珍しいが
沿岸の少し深い海には
たくさんいる様である
分布も
東京湾からインド洋と広い
「北国の春」がよく似合うこの季節
「♪こぶし咲く あの丘 北国の〜」
と思わず口ずさみたくなる
里山に咲くコブシの花のように
その存在は控えめながらも
確かな春の訪れを告げる
見つけた漁師さんも
「春が来たなぁ」と
思わず笑みをこぼします
この春、
「コブシガニ」と共に訪れた
優しい季節の風景を
心に刻みたいと思う。
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