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2025年05月22日

おぼろげながら浮かぶ魚市場

小田原魚市場水揚げ概況

「米神」定置:マルソウダ 13.8トン、アジ 1.5トン、小アジ 390キロ
「石橋」定置:休漁
「 岩 」定置:マルソウダ 9.8トン、アジ 300キロ、サバ 180キロ
「原辰」定置:マルソウダ 2.8トン、アジ 260キロ
「江の安」定:マルソウダ 1トン、アジ 300キロ
「二宮」定置:アジ、ジンダ ほか
「福浦」定置:シイラ 450キロ、小スルメイカ 360キロ、小サバ 120キロ、サバ 110キロ、サワラ 60キロ
「大磯」定置:小アジ 360キロ、アカカマス 300キロ、サバ 200キロ、アジ 130キロ

東方面からは、
「平塚定置」:アジ 100キロ ほか
「江の島網」:サバ 620キロ ほか

伊豆方面からは、
「沼津底曳」:ヘダイ 120キロ ほか

20250522_board.jpg今朝はとうとう「マルソウダ(ウズワ)」が一挙に水揚げされ、新車一台分に匹敵する存在感で港の主役に躍り出ました。これに対し「マアジ」はやや水揚げ量を落としつつも、価格面で高水準を維持しており、水揚げ金額としても同様に新車一台分となりました。
一方、「福浦」を中心として「小スルメイカ(ムギイカ)」が安定した豊漁を見せており、イカ不足とされる中で、不足解消に向けた貴重な希望の光と言えるかもしれません。
そして昨今コメ価格の高騰が報じられる中、担当大臣は「国民が求めるスピード感で結果を」との声明を出しました。また、ガソリン価格についても補助金により調整が図られており、物価の安定化が社会的命題となっています。
しかしながら、ここ小田原魚市場においては、水揚げ量という現場の実情に応じて価格が日々変動し、市場原理のもとで適正な価格へと自律的に落ち着くという、健全な調整機構が機能しています。
この柔軟性こそが、資源に対する正しい敬意と、消費者の選択によって支えられた健全な経済活動の姿であり、過度な補助や過保護ではなく、「あるものを活かす」と言う知恵が根づいています。
今の「ムギイカ」の豊漁は、いわば自然のタイミングがもたらした「奇跡」と言える現象です。
まるで米不足やガソリン価格の問題に対して「身近な資源の価値を見直せ」と語りかけてくるような、自然のシグナルとも受け取れます。
日々変化する漁場と、それに即応する魚市場。そこにこそ、変動に耐える経済のヒントが眠っているのではないでしょうか。
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posted by にゃー at 20:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 小田原魚市場日報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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