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2025年05月27日

ドジョウ

202505_dozen.jpg
流石に、海でドジョウは獲れません。
※「ウミドジョウ」はまた別の話
近縁の「シマイタチウオ」はコチラ。

それでも魚市場で、
時おりビニール袋に入った
「活きたドジョウ」を
見かけることがあります。

勢いよく袋の中を泳ぎ回るその姿に、
季節の移ろいを感じるのは、
きっと私だけではないでしょう。

梅雨を迎えるこの時期、
ウナギよりも一足早く旬を迎えるのがドジョウ。

昭和世代にとっては、
イルカやクジラと並んで、
どこか懐かしい味でもあります。

産地は“中国産?”という話もありますが、
小田原の人間にとって、
ドジョウはもっと身近な存在でした。

たとえば、小田原市を中心に流れる酒匂川。
その流域はかつて水田が広がり、
農業用水路が網の目のように張り巡らされていました。
ウグイやオイカワと並んで、
ドジョウは川遊びの定番ターゲット。

「ドジョウ捕るならザルをくれ!」
なんて時代もあったほどです。

いまは宅地造成や減反の影響で水田も減りましたが、
酒匂川水系には、
今なお緩やかな流れを好むドジョウにとって
良好な環境が一部残されています。

「せせらぎ水路」など自然を活かした水路整備も進み、
ドジョウをはじめ多様な魚たちがひっそりと息づいています。

もっとも、現在は保護活動が進んでおり、
かつてのように自由に捕まえることはできませんが。

そんな背景もあり、
小田原では意外とドジョウの需要が根強いのです。

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ナマズ釣りやコイ釣りの餌としても使われますが、
特に国府津小八幡にある某店では、
常時ドジョウを置いているとのこと。
その理由を聞けば、
なんと海岸でドジョウを針につけて
ヒラメを狙う釣り人のニーズにも応えているそうで……

さすが小田原、海も川もこなす
「魚の街」の面目躍如という所か。

もちろん、釣りだけではありません。
今でも柳川鍋や蒲焼きにして食べるという人もいて、
懐かしい味を求める声は今なお健在です。

もし、あの味がふと恋しくなったら・・
ドジョウを買いに、店を訪ねてみてはいかがでしょう?

最後に店主談
「ドジョウ買うなら、金をくれ」
.
posted by にゃー at 18:25| Comment(0) | TrackBack(0) | ギョッ!魚だらけの水泳大会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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