「米神」定置:マルソウダ 12トン、小アジ 3トン、アジ 1.4トン、小スルメイカ 460キロ
「石橋」定置:休漁
「 岩 」定置:マルソウダ 3.1トン、小アジ 360キロ、シイラ 260キロ、アジ 200キロ
「原辰」定置:小イワシ混 2トン、ジンダ 120キロ、マルソウダ 100キロ
「江の安」定:休漁
「二宮」定置:小アジ 280キロ、サバ 200キロ
「福浦」定置:小サバ 120キロ、チダイ 100キロ
「大磯」定置:サバ 280キロ、小アジ 110キロ
東方面からは、
「江の島網」:小サバ 1.3トン、サバ 150キロ
伊豆方面からは、
「網代定置」:アジ 320キロ ほか
本日も魚市場には、力強い顔がずらりと並びました。
秋に向けて力を蓄えるどころか、今のうちから全開モードで暴れまわる「マルソウダ(ウズワ)」の旋風。
「シイラ」は行動範囲を着実に拡大しており、さらに東からは「マサバ」の本隊が密度を増しながらジワリと進軍中。
今や小田原の海は、まるで青魚たちの巨大な運動場と化し、縦横無尽に泳ぎ回るその姿は、まさに季節を告げる使者のよう。勢力を拡大する青魚活況の陰で、にわかにその希少性が高まっているのが「白身魚」。

それでもなお、品格と旨みを兼ね備えた白身の貴重な一尾が、場内に凛とした静けさと緊張感をもたらします。
そんな魚たちを前にして、ふと頭に浮かぶのは、太古より続く「魚と米」の蜜月関係。
ユーラシア大陸の東端で、日本人が稲を育て、漁具を研ぎ、魚を獲ってきた日々。
刺身にしても、干しても、煮ても、焼いても、そこに「白いごはん」がなければ、やはり何か物足りない。
和食と魚料理はお互い、切磋琢磨してそのメニューを増やし、味を極めてきた歴史がある。
「米があるから魚が美味い。魚があるから米が進む」この合い言葉を胸に、今日も魚市場で「どれを食べようか」と悩めること・・・それこそがこの上ない至福の時間なのだと思う。
毎日献立に悩んでいる人は、胃袋と相談できる最後の楽園に足を踏み入れると良いだろう。
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