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2025年06月05日

魚市場は永久に不滅?

小田原魚市場水揚げ概況

「米神」定置:マルソウダ 13トン、小サバ 670キロ、小アジ 650キロ、アジ 110キロ
「石橋」定置:休漁
「 岩 」定置:マルソウダ 1トン、スルメイカ 320キロ、小アジ 280キロ、シイラ 180キロ、ボラ 110キロ
「原辰」定置:マルソウダ 420キロ、サバ 240キロ、ジンダ 70キロ
「江の安」定:ジンダ 310キロ、スルメイカ 50キロ
「二宮」定置:サバ 370キロ ほか
「福浦」定置:クロマグロ 1本、サバ 150キロ、ジンダ 70キロ
「大磯」定置:休漁

東方面からは、
「江の島網」:イサキ 490キロ、アジ 130キロ、サバ 120キロ

伊豆方面からは、
「網代定置」:アジ 210キロ ほか

20250605_comuts.jpg今朝の魚市場を賑わせたのは「豆アジ」の群れ。
唐揚げや南蛮漬けにぴったりのサイズで、多くの家庭の食卓を彩ることは必至。しかし、「大型アジ」の姿はごくわずかで、寂しさを感じさせたのも事実。そんな中、濁りのある海から現れたのは「イサキ」の群れ。彼らはしっかりと「地アジ」の”代打”として存在感をアピールしていた。
この”図々しさ”が「イサキ」の魅力であり、”美味しさ”の源とも言えるでしょう。これは、厳しい海の環境に適応しようとする魚たちのしたたかさを示唆していると言えるのかもしれません。
その主役争いを尻目に、堂々と衆目を掻っ攫っていったのが、福浦産の「ミスター・クロマグロ」でした。
60キロを超えたその巨体は、小魚だらけの今朝の魚市場で圧倒的な存在感を放っていました。
競りの時間、競り人を中心に仲買人たちが一歩、また一歩と近づくと、競りは最高潮に達しました。
「地アジ」の減少という厳しい現実がある一方で、「クロマグロ」のような大型魚の登場は、海の多様性がまだ失われていないことを示していると言えるでしょう。
「やっぱり魚市場は舞台だ」と、誰かが呟いていました。
そう、ここは日常であって非日常。今日も一匹の魚が、語らずして何かを語る場所なのです。
だからこそ、たとえ「アジ」が減っても、「マルソウダ」が山のように獲れたとしても、「ジンダ」が床に散らばっても魚市場は動き続ける。単に魚市場が存続してほしいという願いだけでなく、豊かな海が未来永劫続いてほしいという切実な願いを込めて。
海の恵みに感謝しつつ、その恵みを守るための取り組みが、今後ますます重要になるでしょう。一匹の魚、一つの網、一つの声が、今日もこの場所を成り立たせています。それを見逃さず、届け、味わう人がいる限り・・・
魚市場が永久に不滅ならいいね。
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posted by にゃー at 18:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 小田原魚市場日報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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