「米神」定置:小イワシ混 700キロ、マルソウダ 700キロ、小アジ 250キロ、サバ 230キロ、アジ 100キロ、サバフグ 120キロ
「石橋」定置:小イワシ混 700キロ、マルソウダ 300キロ
「 岩 」定置:スルメイカ 150キロ、アオリイカ 90キロ
「原辰」定置:小イワシ混 1.5トン ほか
「江の安」定:小イワシ混 1トン ほか
「二宮」定置:休漁
「福浦」定置:小サバ 640キロ、サバ 200キロ、シイラ 120キロ
「大磯」定置:スルメイカ 220キロ、ジンダ 100キロ、サバ 100キロ、チダイ 90キロ
東方面からは、
「江の島網」:小サバ 230キロ ほか
伊豆方面からは、
「川奈定置」:トビウオ 130キロ、アオリイカ 90キロ
「富戸定置」:サバ 940キロ ほか
鴨川釣船 ・・・ 釣カツオ 290キロ
三崎釣船 ・・・ 釣キハダ 200キロ
今朝の小田原は「小イワシ」が圧巻で、まさに“入梅イワシ祭り”の様相を呈していました。とはいえ、獲れているのは手の指ほどのサイズの個体ばかりで、「お刺身にどうぞ」とは言い難い代物。ですが、唐揚げやつみれにはうってつけで、要は「頭と手とイワシは使いよう」といったところ。

相模湾のみならず、日本近海全体で海水温の上昇が指摘されており、これは「磯焼け」と呼ばれる海藻の減少や、貝類不漁の要因ともなっています。特に、ウニやアイゴなど植食性生物による食害は、藻場の衰退と密接に関係しており、足元の海が急速に変貌しつつあることを物語っています。
また、6月の常連である福浦の「ワラサ」が、今年は皆無という状況も深刻です。
魚の回遊パターンが大きく変化していることを実感せざるを得ません。代わって、「シイラ」や「マルソウダ(ウズワ)」といった南方系魚種の水揚げが常態化しており、これは温暖化による魚種の北上傾向を如実に示していると言えるでしょう。今朝も「ハマフエフキ」や「オオニベ」、「トビウオ」など、夏の魚たちの姿が日に日に増しています。
こうした状況を踏まえると、この夏の小田原の海の主役は、引き続き暖海性の魚種が担う可能性が高いと考えられます。彼らの高い適応力が、今の海では有利に働いているのかもしれません。
しかし、この豊かな水揚げの背後には、繊細な海洋生態系の変化が潜んでいます。私たちは、海の恵みに感謝しながらも、その背景にある環境変動にしっかりと目を向け、持続可能な漁業と海洋環境の保全に努めていく責任があるのではないでしょうか。
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