愛でもなければ
直子でもない
ましてや
マクロスの真理でもない
イイジマの
フクロウニ
だと言う
初めて聞く名前だ
飯島袋海胆
今時
いそうな名前ではあるが、
まあ
いないだろう。
実は
棘に毒があり
直で触るのは危険という話だ
おいおい・・
とはいえ
コレで結構
ぼろぼろなのかもしれない
が、生体としての元気は良かった
うねうねと動く棘、棘皮、管足
袋というからには
何かを包んでいるのか
飯島さんの
秘めたる何かを
その「袋」の正体は
棘の先端を包む
柔らかな皮肉の膜
触れれば最後
飯島さんのトゲのある優しさが
静かに、深く
肌を刺す
毒、である。
見た目はまるで
深海のディスコを彩る
不気味なミラーボール
光を浴びれば
妖しく揺らめく
その管足のダンス
食べることもできず
ただ、そこに在るだけで
見る者を沈黙させる
「飯島です。
お見知りおきを。」
と言わんばかりの
この主張
相模湾の深層から
わざわざご挨拶に来た
この「袋」を
笑うべきか
愛でるべきか
とりあえず
素手では
握手できそうにない
さらば
飯島さん
明日の競り場に
あなたの居場所は
あるのだろうか。
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