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2018年01月13日

小田原地魚広辞苑・初版


小田原地魚広辞苑

小田原の魚を愛するすべての人に捧ぐ渾身の力作

小田原漁師の伝統と漁師文化を引き継ぎ
後世へと伝える厳選の146項目

項目

意味

アオアジ

マルアジのこと

アオモチ

カワハギのこと

アカイカ

主にケンサキイカのこと。標準和名アカイカの種はバカイカ、ムラサキイカと呼ばれる

アカエビ

トゲナガチヒロエビのこと。ジンケンエビなども

アカゼモロ

ムロアジのこと

アカボラ

ヒメコダイのこと

アゴナシ

クロサギのこと

アゴナシ

ツバメコノシロのこと

アゴナシ

ギンメダイのこと

アブライカ

アカイカ(ムラサキイカ)のこと

イタキンメ

ナンヨウキンメのこと

イタヤマ

シマガツオのこと

イナボラ

スギのこと

ウスメバル

本種の他、主にトゴットメバルのこと

ウズワ

マルソウダのこと。ソウダ類の総称

ウマハギ

ウマヅラハギ・キビレカワハギのこと

エイシ

スマのこと(三崎)

エチオピア

シマガツオのこと

エノハ

ハシキンメのこと

エノハ

オキヒイラギ、ヒイラギのこと

エバ

ギンガメアジのこと(ヒラアジ類の総称)

オオイカ

アカイカ(ムラサキイカ)のこと

オキザワラ

メカジキ、カマスサワラのこと

オキタカベ

ウメイロのこと

オゴ(ダイ)

ヒメダイ(オオヒメ)のこと

オシツケ

アブラボウズのこと

オナガ

クロメジナのこと

オナガ

ハマダイ(オオクチハマダイ)のこと

オハグロ

ユメカサゴのこと

オバサン

イスズミのこと

オバヤシ

チゴダラ、エゾイソアイナメのこと

カキノタネ

小型のマアジのこと

カクアジ

カイワリのこと

カゲキヨ

キントキダイ類の総称(伊豆方面)

カサゴ

本種の他、カサゴ類の総称

カツオザメ

ギンザメのこと

カナド

本種の他、カナガシラのことも指す

カマクラエビ

主にハコエビのこと

カワキ

アオザメのこと

カンコ

(ウッカリ)カサゴのこと

カンダイ

コブダイのこと

ギチナゴ

オキヒイラギのこと(茅ヶ崎)

キハチ

ミシマオコゼ類の総称

キビレ

キチヌのこと

キンタラ

ヨロイイタチウオのこと

ギンマトウ

カガミダイのこと

クサンジョ

キュウリエソのこと

クシロ

メジナ、クロメジナの総称

グリンド

ケンサキイカのこと

クロウオ

アブラボウズのこと

ゲホウ

トウジン、もしくはソコダラ類のこと

ケンケラケン

スミヤキ(クロシビカマス)の子供

ケントスイ

オオメハタやワキヤハタの通称

ゴッソリ

小型のイサキのこと

コツモリ

ヨロイザメ等の深海鮫こと

サンノジ

ニザダイのこと

シコイワシ

カタクチイワシのこと。ヒコイワシのなまり

シッタカ

バテイラのこと

シビ

マグロのこと

ジャウナギ

ウツボのこと

ショウゴ

小型のカンパチのこと

シラガ

小型のタチウオのこと

シラコダイ

ヘダイのこと(大磯方面)

シロウマ

ウスバハギのこと

シロダイ

本種の他、主にヘダイのこと

シロハギ

ウスバハギのこと

シロムツ

オオメハタやワキヤハタの通称

シロメダイ

オオメハタやワキヤハタの通称

ジンダ

小型のマアジのこと

スギウオ

バラムツのこと

スギヤマ

フウライカジキのこと

スズヨ

シマイサキのこと

スミヤキ

クロシビカマスのこと(小田原)

ソイ

クロソイ、ムラゾイ、キツネメバルなど

ソーダ

ソウダ類の総称

タカッパ

タカノハダイ類の総称

ダツ

本種の他、三浦方面でクロシビカマスのこと

ダルマ

メバチマグロのこと

ダルマガレイ

本種の他、ガンゾウビラメ類の通称

チョウノフエ

トウジンのこと

ツノメ

フトツノザメのこと

テングザメ

ミツクリザメのこと

テングダイ

本種の他、カワビシャにも使用

デンデン

ギンメダイのこと

ドウマンガニ

ノコギリガザミ類の通称

ドンコ

チゴダラ、エゾイソアイナメのこと

トンボ

ヒメのこと

トンボ

ビンチョウマグロのこと

ナガスミヤキ

クロタチカマスのこと

ナガッポ

クロタチカマスのこと

ナガラミ

ダンベイキサゴのこと

ナミノコ

クマノコガイやクボガイのこと

ナメタ(ガレイ)

ババガレイのこと

ネイラカマス

アカカマスのこと。ネーラとも

ネションベン

アイゴのこと

ノドグロ

ユメカサゴのこと(小田原)

ノドグロ

アカムツのこと

バイガイ

バイガイ類の総称、主に小田原で獲れるスルガバイ

バカイカ

アカイカ(ムラサキイカ)のこと

バクチ

キントキダイのこと。バクチウチとも

ハザワラ

カマスサワラのこと

バショウイカ

アオリイカのこと

ハナダイ

チダイのこと

ハナタレ

(主に小型の)メダイのこと

ヒコイワシ

カタクチイワシのこと

ヒッパタキ

ウチワエビのこと

ヒメアジ

アカアジのこと

ヒャクニチ

ウツボのこと

ヒラキンメ

ナンヨウキンメ、フウセンキンメのこと

ヒラゴイワシ

小型のマイワシのこと

ヒラサバ

マサバのこと

ブダイ

本種の他、イラやテンスなどのベラ類にも使用

ブリモドキ

本種の他、アイブリにも使用

ホウサン

ハガツオのこと

ホオナガ

ウスバハギのこと(伊豆方面)

ホンヤマ

マンザイウオのこと

マルイカ

ケンサキイカのこと

マルサバ

ゴマサバのこと

マルスズキ

スズキのこと

マンジュウガニ

本種の他、エンコウガニのこと

マンダラ

マルソウダのこと(大磯方面)

ミシマオコゼ

本種の他、キビレミシマやメガネウオのことも言う

ミズガマス

ヤマトカマスのこと

ミズガレイ

ムシガレイのこと

ミズフグ

ヨリトフグのこと

ミノカジキ

バショウカジキのこと

ムギイカ

小型のスルメイカのこと

ムラサキイカ

アカイカ(ムラサキイカ)のこと

メゴチ

本種の他、ネズミゴチ、ノドクサリの仲間も総称する

メトイカ

主に小型のケンサキイカのこと

メナダ

ツムブリのこと

メヌケ

サンコウメヌケ、オオサガのこと

メバル

クロムツのこと

モクアジ

オキアジのこと

モクスズキ

ヒラスズキのこと

モンジ

ネズミザメの総称

ヤイト

スマのこと

ヤッパタ

クロシビカマスのこと(伊豆方面)

ヤマ

シマガツオ類の総称

ヤマノカミ

主にハチのこと

ヨカゴ

メジの事

ヨゴダイ

コショウダイのこと

リュウオウ

イズカサゴのこと

ワゴチ

ワニゴチ類の総称

ワタモク

ヌタウナギのこと

ワタリガニ

ガザミのこと


おわりに
小田原の漁師文化は鎌倉時代後期から今へと続く完全に風土に根ざした文化で有り、言葉はそれを後世へとつないだ襷と言えます。歴史という長い間受け継がれ続けた言葉は、擦り切れ、ボロボロになり、今の時代に使う人も少なくなってはおりますが、確かに一部にまだ残っており、標準和名という標準語が一般に広く浸透した今でも、地域の漁業文化や食文化、漁師間の伝承や周辺地域との交流を語る上でも、その残り火を絶やさずに伝え残す事は歴史を鑑みる上でも、先人の知恵に思いを馳せる上でも必ずや必要になる知識であります。
言葉は生き物です。時代によって変化する事は止められません。しかし、幸運にも今の時代に残っていたこれらの使い古された言葉たちを老漁師の記憶から電子記録にとどめ、残しておく意義をここに記しておきたいと思います。

2018/04/29 一部修正・追記
posted by にゃー at 18:09| Comment(0) | 魚市場豆知識・資料 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年01月10日

魚市場探鳥会緊急回覧

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「アオバト」死骸、魚市場に見つかる


「鳩が死んでるぞ、なんとかせい。」
の声を聞いて、確認に向かうと「・・じゃない」。

「こ、こ、これは〜。アオバトじゃないか〜」

照ヶ崎(大磯)での投げ釣りの際には、朝集団で海水を飲みに来ては歓迎してくれた緑の集団。

丹沢から危険を冒してまで来るその姿を楽しみに見たものだが、まさか魚市場での初確認がこのような形になってしまうとは。

残念でならない。

「江之浦」の磯に遊ぶ姿も目撃した事はあったが、市場周辺にも来ていたのですね。

トビに襲われたのか、感電でもしたか、猫に傷付けられてしまったのか?

手を合わせ、速やかに「野鳥の死体を見つけたら」のガイドラインに沿って、行政の方に処分をお願いいたしました。

2月20日追記
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小田原漁港に「ヒドリガモ」飛来中。
複数のつがいの群れ。ピューピュー鳴き声も確認。
港では、数年に一度しか確認できていない。


参考:魚市場野鳥倶楽部
参考:魚市場野鳥研究会
ラベル:ネタ
posted by にゃー at 18:21| Comment(0) | 魚市場豆知識・資料 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年12月08日

年間水揚げ推移

201609201708odawarafisheriesorganizationdataz.jpg
2016年9月〜2017年8月までの
一年間の獲れた魚、そして量。
併せて平均単価の上位七傑を見る


年間通して獲れる「サバ(小サバを除く)」の増減、そして平均単価推移。春の「ワラサ」と「アジ」、夏の「ワカシ」と「ヒラソウダ」、秋は「カマス」に「マルソウダ」。冬はがっつり下がる水揚げ、もっこり増える活魚。
今年は多かった「サザエ」、意外にも獲れていた「カタクチイワシ(ヒコイワシ)」などなど、新たな発見や情報が見れば見る程、出て参ります。

新たな顧客の開拓や営業、新規メニューの開発や提案、その他、来期の買付けの作戦やヒントに。

印刷に便利なPDFファイルはコチラ
posted by にゃー at 13:11| Comment(0) | 魚市場豆知識・資料 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年12月01日

昨年との水揚げ比較

月間水揚げ上位5魚種 2カ年比較
2016年       2015年
2016unloading.jpg 2015unloading.jpg
※水揚げ対象〜定置網漁業・刺網漁業・一本釣り漁業
=近海課取り扱い分


昨年の豊漁に湧いたボリュームと今年の不漁がよく分かります。
「マアジ」の特異的な高値もよく分かります。
絶対獲れてる「サバ」の安心感。
春先の「ブリ」「ワラサ」の存在感。
季節毎に現れる目玉魚種の存在。
冬の間の貧漁期、春先、秋口の豊漁期。
前年の続いた「イナダ」から今年の「ワラサ」へとつながる流れ。
そして慢性的に続く不漁というインフルエンザのねちっこさ。

そして何より、小田原漁業の底力をうかがい知ることが出来るでしょう。
posted by にゃー at 21:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 魚市場豆知識・資料 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年07月11日

遠足〜下田魚市場

20150708_shimo1.jpg

梅雨まっただ中の水曜日。
幸い雨は降っておらず、曇ってはいるものの穏やかな陽気だ。
今朝は期待できるかな?

20150708_shimo8.jpgそんな思いを抱きながら下田の港へと入る。朝6:00。
すでに魚市場の方が何人か集まって、忙しく動いている。地元の小釣り船などを中心に水揚げは行われていた。

20150708_shimo5.jpg20150708_shimo4.jpgクロムツ」、「アカムツ」に「イサキ」、「タカベ」、「アカハタ」。そしてもちろん日戻りの「地キンメダイ」や「メダイ」もあり、この日は「カツオ」の釣船も入船していた。

20150708_shimo6.jpg20150708_shimo3.jpgその中で目を引いたのが「ムロアジ」。
小田原でもそうなのだが、この魚は伊豆半島全域で「アカゼ」とか「アカゼモロ」などと呼んで刺身を珍重する文化があり、人気が高い。当然、価格も高いわけ。丸々と太っていて、美味しそう。定置網にまとまることもあるが、小田原では秋の魚だ。

20150708_shimo9.jpg20150708_shimo7.jpg
ずらりと並ぶ魚たち。まもなく競りの始まりだ。
カリンカリンと鐘が鳴ると、あちらこちらから買参人が集まってくる。

20150708_shimo10.jpgこの時、朝7:00。威勢の良い声出しと共に値が上がっていく。どうやらココではイギリス方式のオークションが基本のようだ。

20150708_shimo11.jpgそしてその頃、魚市場の奥では「キンメダイ」の水揚げが行われていた。日本一の「キンメダイ」の水揚げを誇る下田の港、定番の風景だ。
次から次へと運ばれる「キンメダイ」の山、また山。
20150708_shimo2.jpg手際よく計量された「キンメ」は、市場に並べられて速やかに零封するためのフィルムで覆われていく、そのフィルムの上には氷も施され、「キンメ」の命ともいえる赤い色と目の輝き、そして何より鮮度を守る品質管理が徹底しているようだ。

20150708_shimo12.jpg
すばらしい鮮度の保たれた「地キンメダイ」


下田には「キンメ」の看板があり、沖には優良な漁場を抱える伊豆諸島が控えている。黒潮は常に目の前を流れ、磯に囲まれた漁場は豊富な水産資源を育んでいる。こんなすばらしい漁場と宝に恵まれた港だが、いかんせん首都圏から離れている。伊豆自体遠いイメージだが、ここ小田原からでも車で2時間はかかる。なかなかおいそれと行ける距離では無い。

しかし、そのカベを壊してこそ新しい取り組みを行うことができる。静岡(伊豆)+東京(伊豆七島)+神奈川(小田原)のコラボ。その三つ星を結ぶとき、オリオンの星は未だかつて無い魅力の光を放つ。

遠足〜三崎魚市場  遠足〜真鶴魚市場
ラベル:遠足 ネタ
posted by にゃー at 21:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 魚市場豆知識・資料 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年11月19日

セリ人視点で競りを撮ってみた


20121101_cameraman.jpgおっす!おらセリ人。今日もせっせとセリに励むぜ。
というわけで、私的視点に拠るところのセリの様子をご覧ください。値段のわかりやすい人、わかりにくい人、ヤリの早い人、遅い人、反応のいい人悪い人、アクションの派手な人、必死な顔で迫る人、クールな人、様子見でただ見ている人、いろいろな人が参加してます。
セリ人は、出された値段を瞬時に判断し、次の値が出るか、出ないかを一呼吸待って、落札します。そして間髪入れず次の商品へと移動し、熱気の冷めないうちに一気にセリを終わらせます。まさにセリは生き物ですから、熱いうちに打ち続けないと、その熱気は次第に失われ、参加者全員が冷静になったときには、たいてい白けたムードのセリになってしまい、値段も出ず、品物も思うように売れない事が多いです。
そのため、セリ人は常にいかに活気あるセリを演出するか、雰囲気を維持するかを大事にします。
posted by にゃー at 21:17| Comment(2) | TrackBack(0) | 魚市場豆知識・資料 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする